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2018宮沢賢治祭 報告

 

2018年9月23日、宮沢賢治祭がおこなわれました。

毎年恒例の賢治祭ですが、これはデクノボーの先駆け賢治先生を偲び、初心にかえり、少しでもデクノボー革命に資することを願う大切なお祭りです。半年前から、お祭りを企画するでくのぼう宮沢賢治の会では準備を進め、当日の半月位前より、お祭りのテーマに関わる展示を建物内にします。

今年は山波先生の講演「変革の風と宮沢賢治」がテーマです。

第1部は、青木さんの先導で皆で賢治先生の歌を歌い、群読をしました。

それから賢治童話の感想文を4人の方が発表しました。

 

そして、第2部の講演

タイトル「変革の風と宮沢賢治」
講演者 桑原啓善 先生(ペンネーム:山波言太郎)のご講演映像

(2001年9月23日特別講演/『変革の風と宮沢賢治』でくのぼう出版収録)

 

2018賢治祭2

 

2018賢治祭1

 

2018賢治祭3

約2時間の講演でした。

 

2018賢治祭4

展示(今回の講演がテーマとなっています)の一部

 

 

アンケートより

 

・ 懐かしい2001年の講演、「自己犠牲の愛によって叶わぬものはない」という先生の言葉が心に響きました。
由有子さんのコンサートでの歌声が力強く美しかったです。
ありがとうございました。

 

・ 講演のビデオ「変革の風と宮沢賢治」を見ることが出来て、とても嬉しかったです。この講演の数年後に入会しまして、チラシポスターをいただく機会がありずっと部屋に貼って毎日目にしていたこの講演を見ることが出来るとは思ってもみませんでした。
当時の山波先生のお姿と力強い声、青木先生の優しい声の朗読、由有子さんの美しい歌声を聞くこと、見ることが出来ました。本当にありがたかったです。

 

・ 第1部、第2部、どちらも本当に素晴らしかったです。
全体合唱、みんなの心が1つになったように感じとても感動しました。童話への感想は、1人1人の本当に素直で純真な心が伝わってきて、とても刺激されました。
私もがんばらねば、と。

 

 

          (文 「リラ自然音楽 生命の樹」月刊誌より 写真 K・Y)

            でくのぼう宮沢賢治の会

 

JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について

| ポラーノ@管理人 | 23:40 | comments(0) | - | pookmark |
「宮沢賢治展 ー賢治の宇宙 心平の天ー」 その1

 

  8/22 福島にあるいわき市立草野心平記念文学館の企画展「宮沢賢治展 ー賢治の宇宙
 心平の天ー」へ行ってきました。東京からバスでいわき駅へ、いわき駅からはタクシー
で文学館へ向かいました。敷地内には ベートーベンポーズの賢治さんのパネルがあり、
入り口では「下ノ 畑二 居リマス 賢治」の看板がお迎えしてくれました。

 

草野心平1

 

中に入りますと ホールの先は一面ガラス張り。
上の方には 心平さんの詩「猛烈な天」が。
(見えにくいですね。ごめんなさい。)
まるで 文字が直接 空に浮かんでいるようです。
その向こうには、心平さんの故郷小川町の豊かな自然が広がっています。

 

草野心平2
 

草野心平3

 

そしていよいよ、宮沢賢治展のブースへ。
ここで思いがけない出会いがありました。

 

草野心平4

 

続く

 

JUGEMテーマ:旅行

| 風志野はるか | 14:02 | comments(2) | - | pookmark |
銀河を流れる水

 

(お父さん、水は夜でも流れるのですか)とお尋ねです。

須利那さまは砂漠の向ふから昇って来たおおきな青い星を眺めながらお答えなされます。

(水は夜でも流れるよ。水は夜でも昼でも、平らな所ででさえなかったら、いつ迄もいつ迄も流れるのだ。) 

                        「雁の童子」より

 

  あまの川

あまのがわ

 岸の小砂利も見いえるぞ。

底のすなごも見いえるぞ。

 いつまで見ても、

 見えないものは、水ばかり。

                         生前発表童謡「あまの川」より

 

 満天の星空の下 ふと流れる水の音をきいた童子の問いからはじまる場面です。

「水は夜でも流れるのか」と一見なんでもないような問いですが、まるで水が意志を持っているようにも生きもののようにも思えて不思議な気持ちになります。あたりまえにおもっていたことがほんとうはどうなんだろうという気持ちが浮かんできます。

それから須利那さまの「水は平らな所でさえなかったら、いつ迄もいつ迄もながれるのだ。」という答えは、どこまでも進化を続ける宇宙根源の意志が含まれているのようです。

けれども賢治さんは、生前発表童謡「あまの川」では、水は見えないと歌っています。

岸の小砂利も底のすなごも見えるのになぜ水は見えないのでしょう。水はないのでしょうか。いいえ、あります。水は透明だから。あると思っても私が一人で思っているだけ?

リラ自然音楽の「種山ケ原」のピアノの伴奏は、銀河を流れる水の音がします。

賢治さんは「雁の童子」と「あまの川」で、あまの川の水は見えないけれど流れていることを、「見えないけどあるんだよ」ということをいってくれているようにも思うのです。

(これは山波言太郎氏の詩「二つの世界」の中の言葉でもあります。)

 

                                 風志野はるか

 

 

 

| 風志野はるか | 22:25 | comments(2) | - | pookmark |
映画情報 「愁いの王―宮澤賢治―」 

タイトル
「愁いの王―宮澤賢治―」  (3時間18分) 
  第一部 業の花びら (約85分)
  第二部 装景者 (約113分)
 
  監督 吉田重滿 (グリザイユ)
 
 当映画のサイト
  http://grisaille-c.com/

 

  愁いの王 ー宮沢賢治ー

 

 

 

 昨年(2017年)12月、グリザイユの吉田重滿様より未公開の映画作品「愁いの王・宮澤賢治−第一部『業の花びら』」のDVDが送られてきて、吉田監督のご好意でDVDを鑑賞させていただきました。早速12月23日、第一部をでくのぼう宮沢賢治の会のメンバーで鑑賞しました。また第二部も今年3月25日同じように吉田監督のご好意により、でくのぼう会のメンバーで鑑賞させていただきました。


 2月山波財団では「サムライ平和」11号が発売され、賢治先生と愛弟子菊池信一さんの「特別企画 花巻・石鳥谷紀行」もあり送らせていただきましたが、『愁いの王―宮澤賢治― 第二部 装景者』にはちょうど菊池信一さんのシーンがあり、共時性を感じました。そのメンバーたちの感想もメールで送らせていただきました。
 その後、吉田さんより私たちが映画についてブログで語ることに快諾をいただきましたので、その内容をご紹介致します。

 

 

「愁いの王・宮澤賢治− 第一部『業の花びら』」 感想 (2017年12月23日)

 


(会員 かりんさん)

こんにちは
でくのぼう宮沢賢治の会のかりんです。
先日は御作品「愁いの王・宮澤賢治−第一部『業の花びら』」をお送り下さいまして誠に有難うございました。
12月23日私共の定例会があり、急遽そこで皆で観せていただきました。
上映するだけでほとんど時間がなく、皆の感想を聞けず、お伝えできず申し訳ありません。
私の感想をひとこと書かせていただいます。
 
すばらしい作品でした。
観た直後より時間が経って、どんどん印象が強くなるような不思議な体験をしました。
最初は一般受けはしないだろう等、表面的な感じ方でしたが、
しばらく経つと私の中で、言葉にならないところで作品が強く深く生き(息)づいていることが分かりました。
映像がとても重厚で深みがありよかったです。
まるで思想(いのち)を含んでいるような重厚さです。
映像とことば(方言)のひびきと音楽とが一体感がありました。
字幕がずっとあり安心して作品にひたれました。
 
妹トシが重要なテーマでしたが、それがよかったです。
宮沢賢治をよく読み研究されて、正確に丁寧に作品化なさっているのがよく分かりました。
御作品はたしかに難しいところがあり、おっしゃるように一般受けはしないかもしれませんが、
とても力のある良い作品ですから、必ずわかる人にはわかると思います。
賢治先生もきっと喜んでおられるはずです。
公開にさきがけて観せていただきまことに有難うございました。
多くの方に観ていただけることを、祈念いたしております。
 

 

(会員 草薙さん)
風景風景の一瞬一瞬が、切り取られた大切な思い出を写した古い写真のような、魂の記憶に触れそうな、映像美。
それが、映像として万化しながら流れているという贅沢な映画でした。
法華経に関する若き日の賢治の思想やその激しさは、あまりクローズアップされることがないですが、
確かにそうだった(書簡など)と、吉田監督独特の深み、作品の魅力ではないかと印象に残りました。

 

 

 


「愁いの王・宮澤賢治− 第二部 『装景者』」 感想 (2018年3月25日)

 

(会員 橘香さん)
前編よりも後編の方がずっと良くなっていました。前より締まりが出た感じです。
全体を通して、方言がとても味わい深かったです。
合わせて、全編字幕をつけてあったので安心して観られました。
賢治のいう「心象」を意識した映像づくりだったのでしょうか。
花びらが降ってくる映像も印象的でした。
内容として一番印象的だったのは、賢治と政次郎とのやり取りです。 後編では特に、政次郎の賢治に対する愛情が感じられて涙腺緩みました。 一般的にはどうしても親子の宗教対立が目立って語られますが、父政次郎の我が子賢治への愛と理解は、やはり確実にあったなあと改めて感じます。
賢治が教え子の菊地さんを見送る場面も素朴に良かったです。
父と母に対してそれぞれ違う言葉で語った賢治の童話への思いを、賢治臨終の場面で対比させたことで、賢治作品の姿がより明確に浮かび上がりました。 また、普通なら賢治が死を迎えたら周囲の人のその後くらいで話が終わりそうなところを、伊藤チヱさんと森佐一さんのやり取りを入れ込んだのは新鮮でしたし、より賢治の実像を伝える要素となっていました。
ところで、「エス」が2回出てきましたが、あの演出にはどのような意味を込められたのでしょうか?
賢治の作品・伝記を少しかじる者として、おぼろげな推測をしてみるのですが、不思議さは残ります。
賢治のことを全く知らない人や、賢治とキリスト教の関わりについて知らない人が観たら、どのように受け取るのだろうと個人的には気になりました。
味のある映画でした。
先立って拝見させていただき、ありがとうございました。

 

 

(会員 tenさん)

愁いの王の第二部を拝見する機会をいただき、ありがとうございました。
DVDプレイヤーをプロジェクターにつなげて大きく投影し、
音声も、アンプを経由して教室の天井にあるスピーカーから大きく出して拝見しました。(前半の時も同様でした)
 
よりシャープな編集に引き込まれ、2時間があっという間に過ぎました。
全編を通して、美しい映像や光が印象に残りましたが、
特に冒頭の森さんを初めて訪ねるシーンや、
お経を配る手配をしている時の政次郎さんのセリフに感動しました。
会話のギミックも、自然な印象でした。
花巻弁がとても素晴らしかったですし、標準語字幕も安心できました。
残された史実やエピソードに寄り添ったかたちで映像化されていて
賢治に詳しい方々にはたまらない内容だったと思います。
岩手の自然の風景もさることながら、
歴史的な建築物や、古い建物でのロケセットもすばらしかったです。
第一部の時もそうだったのですが、拝見してからしばらく、
日常の中で、映像の印象がたびたび蘇ってきました。
配給先が見つかり、もっとたくさんの方々がこの作品を観ることが出来るよう
心より願っています。
いち早く拝見させていただきまして、本当にありがとうございました。

 


(会員 ヒームカさん)

  2部も自然の風景がとても美しかったです。賢治さんを演じられている方が、賢治さんそのもののように思えてきましたし、演じられている方々の自然な動作が内容によく合っていると思いました。1場面1場面深くとても感動しました。長い年月をかけて制作された貴重な映画を観せて頂きありがとうございました。

 

 

(会員 ポラーノさん)

第一部「業の花びら」に続き、第二部「装景者」を鑑賞させていただきありがとうございました。
宮沢賢治の人生を、飾ることなく丁寧に誠実に描かれていて、最後まで引きこまれながら観ました。
モノトーンの映画ですが、岩手県の美しい自然、風景がとても美しく、心の内に色彩が浮き出されてくるように感じられました。演技を感じさせない静かな動きとテロップで映し出されるセリフが印象的で、自然と映画のリズムにのせられているようでした。また方言がやさしくリアリティを感じました。約2時間の上映時間を長く感じることもなく、映画の世界に入っていきました。
宮沢賢治臨終の場面、大島での伊藤ちえさんの場面、などでは涙が流れてきました。
芸術的で貴重な映像を創っていただき本当にありがとうございます。心ある多くの一般の方々、宮沢賢治研究者、愛好者等々に鑑賞していただくことを心より願っています。

 

*****感想はここまで*****

 

 

 

吉田さんより届いたあたたかい御礼のお便りの中に、第二部の橘香さんの感想についての返信がありましたので一部を掲載します。

 

  ****

 

P.S 書棚にあった田口昭典氏の『宮沢賢治と法華経について』の本の表紙に書かれている

 

 根本中堂 ねがはくは 妙法如来 正遍知 大師のみ旨 成らしめたまへ

                      宮沢賢治

 

を見ていました。よく見ると貴社の出版・発行でした。この本はシナリオを書く際、参考にした本です。
橘香さんのご感想文の中で、「エス」の事が書かれていました。あの人物は実在 の人物で、 流浪の楽人「菊池タケシゲ」ですが、賢治は彼を気に入って羅須地人協会に一週間ほ ど泊めたそうです。 実際はあのような恰好はしていたかわかりませんが、あのシーンで使ったバッハの曲 『来れ、甘き死よ』と 賢治の詩とイエス・キリスト的なイメージが一体と成って描きましたが、説明し出す と長々とかかるかもしれません(笑)

 

  ****

 

(おわり)

| ポラーノ@管理人 | 09:09 | comments(0) | - | pookmark |
ネパールのナンダさんのこと

来たる4月15日は、

ネパールのナンダさんの学校、ケンジ・インターナショナル・スクールの開校記念日です。
2000年に設立されたので、もう18回目の記念日を迎えます。
以前にも書いたかもしれませんが、
ネパールでは、ビクラム暦(Vikram Samvat)という暦が使われていて、

今は、2074年の終わり頃です。
4月の中旬に新年がめぐってくる暦なので、
ケンジ・インターナショナル・スクールの皆さんにとっては、
開校記念日と新年のお祝いがいっぺんにくる感じですね。

 

こころからお祝いを伝えたいです。

 

地震の翌年くらいから、ナンダさんは腰の具合が悪くなってしまって、
今年の1月のメールでも治療が続いていることに触れておられました。
大きな震災や、その後長く続いている不安定な状況下で
長い間、孤軍奮闘してきた心労の積み重ねがお身体にさわったのだろうと推測します。
とても心配です。
それでも、ナンダさんは目の前に続く賢治さんの道を歩いておられます。
もっと深く、もっと近づきたいとおっしゃっていました。
そうやって、毎日毎日、お子さんたちの未来をつくり続けておられます。

それは、世界がぜんたい幸福になる未来ですね。

 

そういうナンダさんの事を思うたび、
国も、環境も違いますが、
同じ志を持つ人々の連なりのいちばん端っこの一人として、
私も目の前のやるべき事を成していきたいと強く感じます。
その志を持った以上、
もはや決して楽な生き方はできないということは、
暗黙の了解だろうと思います。

 

2017ナンダさんの子どもたち

写真は、昨年の今頃ナンダさんに送っていただいたものです。

恐らくご自身が撮った写真なので、ナンダさんの姿は写っていません。

 

 

JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について

 

| ten | 15:00 | comments(0) | - | pookmark |
《特別企画 花巻・石鳥谷紀行 宮沢賢治と「稲作挿話」の少年をたずねて」》 サムライ平和11号のご案内 

 

サムライ平和第11号  2018年2月発行  発売中

 

エゴから愛へ
人類文明の転換のために─
日本の心と平和を鎌倉から発信する総合誌

 

山波言太郎総合文化財団 発行
定価 1080円
(税込)

 

 

11号のサムライ平和(ピース)は、宮沢賢治先生の愛弟子、菊池信一さんの甥にあたる

菊池善男さんのインタビュー、また信一さんの思い出をたどる紀行記、等、

貴重な記事が掲載されています。宮沢賢治ファンにとっては必見です。

他にも、20名の投稿集や論考など今号も読みごたえある一冊になっています!


 

 

(目次より)

 

巻頭                          
平和をつくるのは人── 他者への愛
桑原 啓善

 

童話 神さまはさびしがりや
作  桑原啓善・絵  熊谷直人

 

 

特別企画 花巻・石鳥谷紀行               

宮沢賢治と「稲作挿話」の少年をたずねて
 賢治先生と愛弟子菊池信一さん

 

◯〔あすこの田はねえ〕(「稲作挿話」) 宮沢賢治    

 

菊池信一氏

◯菊池信一さん略年譜  

 

◯「石鳥谷肥料相談所の思ひ出」     菊池信一
 「素描」                   菊池信一

 

 

◯菊池善男さんインタビュー    
 「ほんとうの賢治さんを伝えたい」  聞き手 熊谷えり子

   

  現在花巻市石鳥谷町にお住まいの宮沢賢治の教え子菊池信一さん(昭和12年戦死)の

  甥にあたる菊池善男さんに、宮沢賢治と菊池信一さんについてお話を伺いました。

 

菊池善男氏

 

◯人は去り、愛は残り、  
  ── 花巻、石鳥谷紀行 2017 ・ 11 ・ 7〜8 ──

                   編集室 熊谷えり子

 

石鳥谷駅

「あすこの田はねえ」の田はもうない。跡地は駅近くで住宅地になっている。

 

 

花巻市内の風景

花巻市内の風景

                                        

他、記事多数

 

 

ご注文、お問い合わせは山波言太郎総合文化財団まで。
📞 0467-24-6564

 

 

 

| ポラーノ@管理人 | 21:40 | comments(0) | - | pookmark |
本のご紹介

JUGEMテーマ:読書

 

書評「屋根の上が好きな兄と私」 宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録

 

著者 岩田シゲほか

栗原 敦 監修

宮澤明裕 編

 

蒼丘書林、2017年12月20日

 


 

 いい本でした。宮沢賢治が、小さい頃、いつもお父さんに叱られていたこと、シゲさんは妹なのに、賢治が叱られないように、いつも心配する気持ちの優しさが、とてもよかったです。

 

 栗原先生が、言葉に簡潔な注釈をつけて下さっているのが、透き通るような青いシゲさんの文章に、深い濃い紺色の色合いを加えるような具合で、賢治のその日の心と姿がありありと見えるようでした。

 

 賢治童話の下敷きになるような体験だったんだろうなという思い出もでてきて、童話の場面も浮かびます、賢治ファンにはたまらない一冊だと思います。

 

 158回芥川賞をとられた若竹千佐子さんの作品「おらおらでひとりいぐも」。タイトルの言葉は、賢治の妹トシさんの言葉ですし、直木賞に決まった門井慶喜さんの「銀河鉄道の父」は、賢治の父、政次郎さんの視点で描かれた作品です。

 

 この賢治の妹シゲさんの視点で書かれた、賢治とその家族の群像であるこの本は、A5判78頁の薄めの本で、何かの賞をとるものではないと思いますが、とにかく優しくあたたかくて、家族を包む母イチさんの優しさと共に、その息遣いまでも感じる、なんども読みたくなるような、本でした。

 

でたばかりの本のネタをばらしてはいけませんが、「人の難儀をよそごとに済ませない兄の性格を父は非常に心配しているのでした。」の一文、姉のトシさんが「寮で、何か催物があって、余興でおばあさん役の人に『宮沢さんの着物貸して』と言われるんだと姉は苦笑いしていました。」の一文が、心に残りました。これだけでも、私の書評(拙い感想)よりも、この本の魅力がわかると思います。

 

シゲさん、栗原先生、宮澤明裕さん、本当にありがとう。

 

(草薙)

 

 

 

| 草薙建 | 19:28 | comments(1) | - | pookmark |
2018年 元旦

 

明けましておめでとうございます

 

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

                   宮沢賢治

 

賢治先生の心を生きたい。

今年もよろしくお願いいたします

 

 

            平成30年1月1日

       でくのぼう宮沢賢治の会 代表

               熊谷えり子

 

 

 

元旦熊谷えり子

 

| ポラーノ@管理人 | 05:53 | comments(1) | - | pookmark |
2017 賢治祭「ほんとうの賢治と出合う旅」のご報告

 

 

毎年恒例となった、宮沢賢治祭を、2017年9月18日(月・祝)(クラブ員対象)で、行いました。
9月16日の土曜日から、台風18号が来ていましたが、九州からも数日前から朝、唯一飛んだ始発に乗って5名程いらして下さいました!
 
しかし、当日は嵐に洗われたキレイな青空と新しい空気が満ちていました。
 
 
そんな賢治祭当日の朝、「やどりぎ」が一本、玄関に落ちていたのです。
(このあたりでは、もう見なくなりました)
 
そう、宮沢賢治の童話『水仙月の四日』で、雪童子が赤い毛布を着た子どもにあげたものです。
その気持ちが、少し泣きたくなるような嬉しさで、私たちに届きました。
 
 2017賢治祭やどりぎ

 

 
 
今年は「ほんとうの賢治と出合う旅」と題して、賢治祭の前後1カ月間関連する展示なども行いながら、
でくのぼう革命の犖凝性瓩愾曚い鮹擇擦泙靴拭
 
桑原瑠理子さんより、山波先生と瑠理子さんが「宮沢賢治には霊が見え、そこから地球を変えようとした革命家であったこと」を確認するため、
森荘己池氏、宮沢清六氏を尋ねた1984年9月の旅のお話がありました。
 
そして、タイトル「賢治と預言―地上天国つくりの魔術師デクノボー」
講演者 桑原啓善 先生(ペンネーム:山波言太郎)のご講演映像

(1990年10月28日講演/『宮沢賢治の霊の世界』でくのぼう出版収録)
 

2017賢治祭上映講演

 


と、でくのぼう革命をしようとする出発点にあって「雨ニモマケズ」を朗読する山波先生の姿を映写(講演同日収録)しました。

 

2017賢治祭上映朗読

 

会場は定員100名満席でキャンセルもなかなかでない状況でした。
何度もお電話いただきながらお入りできない方がいらしたこと、申し訳ありません。
しかし、その想いはきっと賢治先生たちに届いていました。そのお返事の「やどりぎ」だったと思います。
 
 


(アンケートより)
 
・懐かしく悲しくなるようなこの時間、私の心の中にずうっと消えないで残り勇気と支えになってくれると思っています。私もガンバリます。
 
・地涌菩薩と常不軽菩薩のお話、改めて感動しました。
先生の雨ニモ負ケズの朗読、感激すると同時に、今度は私達の皆の番だと思いました。
 
・自分は参加でき幸福でしたが、今回参加したくてもできなかった方が多くいらっしゃると思うので、どこか外の大きいホールでももう一度拝見したいです。

 

 

                       (文 草薙 建 写真 K・Y)

                        でくのぼう宮沢賢治の会

 

| ポラーノ@管理人 | 08:53 | comments(0) | - | pookmark |
賢治祭イベント展示を開催しています

 

9月は、でくのぼう宮沢賢治の会でも恒例となっている「賢治祭」があります。

今年は山波財団内の壁面に、第1部「花巻旅行記」にまつわる貴重な写真を10月上旬頃まで展示しております。

 

2017賢治祭展示2階

 

2017賢治祭展示3階

先日は、会のメンバーたちと熊谷代表が集まって、その設置の準備をしました。

白い大きな紙に「花巻旅行記」にまつわる貴重な写真やキャプションをはっていったり、

説明文をパネルにはりつけたり、ミニ賢治先生の人型パネルを置いたり貴重な本や品を飾ったり。

 

2017賢治祭展示準備

(会のみなさま、お疲れさまでした!)

 

また、人形劇「雪渡り」、人形劇「やまなし」など、

これまでの夏休み子ども会で使用した作品展示もいたしております。

 

2017賢治祭展示階段雪渡り

 

2017賢治祭展示3階やまなし

人形劇作品の殆どはでくのぼう宮沢賢治の会メンバー、ヒームカさんが創意工夫して手作りした人形たちです。

山波文化財団に来られる会員の方々も、とても楽しそうに作品をご覧になっていました。

とても明るい雰囲気に包まれています。

 

2017賢治祭展示3階ばたぐるみ

山波言太郎氏が花巻旅行中に宮沢清六氏からいただいたという「バタグルミ」。

 

 

9月18日(月)にでくのぼう宮沢賢治の会企画「賢治祭」は開催します。

財団の会員のみの参加の催しですが、多数のお申し込みがありました。

満員でご参加になれなかった方々も多くいらっしゃるそうです。誠に申しわけございません。

 

展示を見ながら当日に想いを馳せ、みんなでよい会になるようになることを心から願っています。

また報告しますね。

 

                        (写真 ten)

                        でくのぼう宮沢賢治の会

 

 

 

JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について

| ポラーノ@管理人 | 11:35 | comments(0) | - | pookmark |
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