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映画『愁いの王─宮沢賢治─』の吉田重滿監督よりお便りが届きました。

 

吉田重滿監督作品 映画『愁いの王 ─宮沢賢治─』初の一般公開は満員御礼でした、とのうれしいお便りが、でくのぼう宮沢賢治の会 代表の熊谷さんの元に届きました。そのお手紙をでくのぼう会ブログに掲載してもよいとの了承を得ましたので、ここに掲載させていただきます。また、過去にブログに掲載した映画の感想文が、素敵な映画パンフレットの裏表紙に紹介されていて、会のメンバーたちも皆びっくりしおもはゆいやらうれしいやらでした。吉田様、本当にありがとうございます! この先も『愁いの王─宮沢賢治─』が多くの方々に鑑賞していただけることを一同願っています。

 

憂いの王パンフ表紙憂いの王パンフ裏表紙

吉田監督よりいただいた映画パンフレットの表紙と裏表紙

 

 

吉田重滿様からのお手紙です

拝啓 熊谷えり子様

 

 貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと存じます。
 先日、盛岡劇場で映画『愁いの王─宮沢賢治─』の初の一般公開をいたしました。お蔭様で満員御礼となりまして、ホッとしたところでございます。
 その時、お客様に映画のパンフレットを配布しました。
「でくのぼう宮沢賢治の会」の皆様からいただいた映画のご感想を掲載させていただいたパンフレットです。
ご覧になっていただけたら、幸いでございます。
本当にありがとうございました。まずはお礼を申し上げます。
                              敬具

 

 

 

 

| ポラーノ@管理人 | 14:03 | comments(1) | - | pookmark |
草野心平記念文学館の夏の企画展「宮沢賢治―賢治の宇宙 心平の天―」その2

みなさま ご無沙汰しました。前回は秋の初めでしたが今回は春の初めです。

(いつもより早く冬眠にはいりいつもより早く冬眠からさめた蛙です。)

 

草野心平記念文学館の夏の企画展「宮沢賢治―賢治の宇宙 心平の天―」訪問の続きです。

前回は到着してさあ企画展を観覧しようかというところで呼ぶ声がしたというところでした。

声の主は 草野心平記念文学館の学芸員0氏でした。なぜ私の名前をご存じなのだろうと不思議におもっていると同行者のHさんが心平さんの常設展示をみようとしたところ声をかけられ、展示の案内をしてくださるというので私を探しておられたのです。またこの日О氏のお弟子さんのMさんも来館されており一緒にまわることになりました。私が企画展のブースの中にいたのでО氏は企画展の中を案内してくださいました。印象に残っているのは賢治さんに法華文学をすすめた高知尾智燿(たかちおちよう)氏が心平さんの母校である小川小学校で先生をされていたことです。あさからぬ縁を感じました。そして常設展示室の中にはいるやいなやO氏の名調子が始まり、心平さんが経営していた居酒屋「火の車」を模した中で入り椅子に座ってお品書きなどみてるとまるで心平さんにおよばれされたような気分になりました。原稿をみたり、心平さんの詩を朗々と朗読してくださったり、ときには詩の解説や当時の心平さんの状況を説明してくださったり、ほんとうに盛りだくさんの案内をしてくださいました。一通り案内が終ると今度はお昼もご一緒させていただきました。併設のレストラン「スピカ」でこだわりカレー手作りジャムのデザート新鮮な野菜のサラダ(ほんとうに美味しかった!)をいただきました。大きな窓から真っ青な空と自然を眺めながらの会話はとても贅沢なものに感じました。しかし私たちには帰る時間がせまっていました。せっかくきたなら心平さんの生家もよりたいし、けれどここ草野心平記念文学館は駅から離れていて車かタクシーでないと交通手段がないのです。(つづく)

 

 

レストランスピカの前にて  

賢治さんの看板に手をかける学芸員O氏 お弟子さんのMさん でくのぼう会Hさん

レストランスピカの前にて

 

 

駐車場からの草野心平記念文学館

手前がレストラン「スピカ」 奥の建物が記念文学館文学館。屋上に見える

いくつものアーチがある白い建造物のところは芝生があって憩える場所にな

っている。見晴しが素晴らしい

駐車場からの草野心平記念文学館

 

| 風志野はるか | 18:31 | comments(0) | - | pookmark |
サムライ平和第13号  2019年2月発行  発売中です!

エゴから愛へ
人類文明の転換のために─
日本の心と平和を鎌倉から発信する総合誌

 

サムライ13表紙

山波言太郎総合文化財団 発行
定価 1080円(税込)

 

サムライ・平和13号 特集「宮沢賢治の童話を読む」は、宮沢賢治関連の方から大好評です。

ぜひお読みください!

 

目次より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

巻頭  歴史と宗教の位置の転換
    ――地球の文明転換の時──


           山波言太郎

 

特集  宮沢賢治の童話を読む

山波財団のリラ自然音楽クラブでは、日頃より 宮沢賢治の「デクノボーの生き方」(山波言太郎 唱導)をライフスタイルとして掲げ、宮沢賢治 の読書会も重ねてきました。このクラブの会員 の方々に原稿募集をしたところ、沢山のご投稿 をいただきました。

また、昨年(2018)月にクラブ内で「賢治祭」を開催しましたが、その際、4名の方が賢治童話の所感文を発表されました。その4篇の所感文も併せて今回掲載いたします。 (サムライ平和13号本文より)

 

記事


 

シンガポール訪問

 宗片邦義
星野道夫と日本人の求める霊性   

 濁川孝志
形而上学のない哲学は寂しい ――九鬼周造をめぐって――     

 中新井桂一郎
大日本、讃歎感謝の満ちる日  

   加藤 明
氷る月「なめとこ山の熊」  

   熊谷えり子

ビルの中の神事   

 小野寺市朗
〈不戦の塔〉建立によせる〜「戦没者慰霊」の問題

 桜木谷まこと
源義経渡海説を考える ―ユーラシア大陸と日本の関係    

 西谷 寿
日本の源流を古代エジプトに探る     

 桂川宙峰

 


 

ご注文、お問い合わせは山波言太郎総合文化財団まで。
📞 0467-24-6564

 

 

JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について

| ポラーノ@管理人 | 20:03 | comments(0) | - | pookmark |
2019年元旦

 

あけましておめでとうございます

 

まづ

世界がぜんたい幸福になるように

賢治さんにつづいて私たちも

もろともにかがやく宇宙の微塵となりて

無方の空にちらばろう

 

ブドリを追ってブドリになろう

本年もどうぞよろしくお願いいたします

 

             かりん

 

 元旦木と光

 

   元旦薔薇

   (写真 K・Y)

 

JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について

 

 

| かりん | 00:50 | comments(0) | - | pookmark |
椿三兄弟のその後

 

縁あって(山波)財団に植えられていた椿三兄弟が寺の境内地歩道脇に引っ越しました。思わず長男、次男、三男、と呼んでしまうくらい背格好が良く雑木林の木漏れ日の中、三兄弟仲良く凛として立っていました。

 

椿三兄弟1

 

ところが、植え付け一ヶ月後から三男は元気なままでしたが、長男と次男が葉を落としはじめ実だけを残す哀れな姿になってしまい、追肥や水やりをしたのですが、枯れ木状態になってしまいました。

 

椿三兄弟2


 2兄弟は口を大きく開いた萼(がく)から次世代の実(いのち)を産み出すように根元にあわせて20個以上の実を落としました。実は次世代用に2兄弟の根元に埋めてやり、他の実はポットに移植し陽の当たる場所に設置。最後の一つは財団(実家)の玄関に…。
来春、その次でもいいから固い実を自力で割って芽を出し、2兄弟の分まで元気に生きてほしいと願っています。

 

椿三兄弟3

JUGEMテーマ:日記・一般

| デメ | 11:54 | comments(1) | - | pookmark |
    水車

 

 先日、福岡県朝倉市にある三連水車に会いに行くことが出来ました。
ここは、昨年7月北部九州豪雨で大きな被害が出ました。
水車も被害に合い住民の方々が約一ヶ月かけて復旧したそうです。


 「寛文2年〜3年(1662年〜1663年)のかつてない大干ばつによる飢饉が契機となって、人工の堀川用水が完成し水田が広がりました。しかし、この用水路より高い位置にある土地も水田にしたいと願う農民たちの英知から三連水車と二連水車が作られました。日本では水田を潤す、ただ一つの揚水車として、今なお原形をとどめて稼動しています。」と看板に書かれていました。(日本疎水百選 堀川用水 朝倉市観光協会 より抜粋)

 

 水をくみ上げ水を運ぶその姿を見ていると、水車はすべてを見つめながらザアーァ、ザアーァと規則正しい音を響かせながらめぐりつづけ、ただただ自分の役割を果たし続けているその姿に心打たれました。
 賢治さんの詩「噴火湾(ノクターン)」、童話「シグナルとシグナレス」の中にも水車が出て来ます。

 

                            ヒームカ

 

2018渡さん朝倉市水車

 

| ヒームカ | 11:11 | comments(1) | - | pookmark |
「宮沢賢治展 ー賢治の宇宙 心平の天ー」 その1

 

  8/22 福島にあるいわき市立草野心平記念文学館の企画展「宮沢賢治展 ー賢治の宇宙
 心平の天ー」へ行ってきました。東京からバスでいわき駅へ、いわき駅からはタクシー
で文学館へ向かいました。敷地内には ベートーベンポーズの賢治さんのパネルがあり、
入り口では「下ノ 畑二 居リマス 賢治」の看板がお迎えしてくれました。

 

草野心平1

 

中に入りますと ホールの先は一面ガラス張り。
上の方には 心平さんの詩「猛烈な天」が。
(見えにくいですね。ごめんなさい。)
まるで 文字が直接 空に浮かんでいるようです。
その向こうには、心平さんの故郷小川町の豊かな自然が広がっています。

 

草野心平2
 

草野心平3

 

そしていよいよ、宮沢賢治展のブースへ。
ここで思いがけない出会いがありました。

 

草野心平4

 

続く

 

JUGEMテーマ:旅行

| 風志野はるか | 14:02 | comments(2) | - | pookmark |
銀河を流れる水

 

(お父さん、水は夜でも流れるのですか)とお尋ねです。

須利那さまは砂漠の向ふから昇って来たおおきな青い星を眺めながらお答えなされます。

(水は夜でも流れるよ。水は夜でも昼でも、平らな所ででさえなかったら、いつ迄もいつ迄も流れるのだ。) 

                        「雁の童子」より

 

  あまの川

あまのがわ

 岸の小砂利も見いえるぞ。

底のすなごも見いえるぞ。

 いつまで見ても、

 見えないものは、水ばかり。

                         生前発表童謡「あまの川」より

 

 満天の星空の下 ふと流れる水の音をきいた童子の問いからはじまる場面です。

「水は夜でも流れるのか」と一見なんでもないような問いですが、まるで水が意志を持っているようにも生きもののようにも思えて不思議な気持ちになります。あたりまえにおもっていたことがほんとうはどうなんだろうという気持ちが浮かんできます。

それから須利那さまの「水は平らな所でさえなかったら、いつ迄もいつ迄もながれるのだ。」という答えは、どこまでも進化を続ける宇宙根源の意志が含まれているのようです。

けれども賢治さんは、生前発表童謡「あまの川」では、水は見えないと歌っています。

岸の小砂利も底のすなごも見えるのになぜ水は見えないのでしょう。水はないのでしょうか。いいえ、あります。水は透明だから。あると思っても私が一人で思っているだけ?

リラ自然音楽の「種山ケ原」のピアノの伴奏は、銀河を流れる水の音がします。

賢治さんは「雁の童子」と「あまの川」で、あまの川の水は見えないけれど流れていることを、「見えないけどあるんだよ」ということをいってくれているようにも思うのです。

(これは山波言太郎氏の詩「二つの世界」の中の言葉でもあります。)

 

                                 風志野はるか

 

 

 

| 風志野はるか | 22:25 | comments(2) | - | pookmark |
映画情報 「愁いの王―宮澤賢治―」 

タイトル
「愁いの王―宮澤賢治―」  (3時間18分) 
  第一部 業の花びら (約85分)
  第二部 装景者 (約113分)
 
  監督 吉田重滿 (グリザイユ)
 
 当映画のサイト
  http://grisaille-c.com/

 

  愁いの王 ー宮沢賢治ー

 

 

 

 昨年(2017年)12月、グリザイユの吉田重滿様より未公開の映画作品「愁いの王・宮澤賢治−第一部『業の花びら』」のDVDが送られてきて、吉田監督のご好意でDVDを鑑賞させていただきました。早速12月23日、第一部をでくのぼう宮沢賢治の会のメンバーで鑑賞しました。また第二部も今年3月25日同じように吉田監督のご好意により、でくのぼう会のメンバーで鑑賞させていただきました。


 2月山波財団では「サムライ平和」11号が発売され、賢治先生と愛弟子菊池信一さんの「特別企画 花巻・石鳥谷紀行」もあり送らせていただきましたが、『愁いの王―宮澤賢治― 第二部 装景者』にはちょうど菊池信一さんのシーンがあり、共時性を感じました。そのメンバーたちの感想もメールで送らせていただきました。
 その後、吉田さんより私たちが映画についてブログで語ることに快諾をいただきましたので、その内容をご紹介致します。

 

 

「愁いの王・宮澤賢治− 第一部『業の花びら』」 感想 (2017年12月23日)

 


(会員 かりんさん)

こんにちは
でくのぼう宮沢賢治の会のかりんです。
先日は御作品「愁いの王・宮澤賢治−第一部『業の花びら』」をお送り下さいまして誠に有難うございました。
12月23日私共の定例会があり、急遽そこで皆で観せていただきました。
上映するだけでほとんど時間がなく、皆の感想を聞けず、お伝えできず申し訳ありません。
私の感想をひとこと書かせていただいます。
 
すばらしい作品でした。
観た直後より時間が経って、どんどん印象が強くなるような不思議な体験をしました。
最初は一般受けはしないだろう等、表面的な感じ方でしたが、
しばらく経つと私の中で、言葉にならないところで作品が強く深く生き(息)づいていることが分かりました。
映像がとても重厚で深みがありよかったです。
まるで思想(いのち)を含んでいるような重厚さです。
映像とことば(方言)のひびきと音楽とが一体感がありました。
字幕がずっとあり安心して作品にひたれました。
 
妹トシが重要なテーマでしたが、それがよかったです。
宮沢賢治をよく読み研究されて、正確に丁寧に作品化なさっているのがよく分かりました。
御作品はたしかに難しいところがあり、おっしゃるように一般受けはしないかもしれませんが、
とても力のある良い作品ですから、必ずわかる人にはわかると思います。
賢治先生もきっと喜んでおられるはずです。
公開にさきがけて観せていただきまことに有難うございました。
多くの方に観ていただけることを、祈念いたしております。
 

 

(会員 草薙さん)
風景風景の一瞬一瞬が、切り取られた大切な思い出を写した古い写真のような、魂の記憶に触れそうな、映像美。
それが、映像として万化しながら流れているという贅沢な映画でした。
法華経に関する若き日の賢治の思想やその激しさは、あまりクローズアップされることがないですが、
確かにそうだった(書簡など)と、吉田監督独特の深み、作品の魅力ではないかと印象に残りました。

 

 

 


「愁いの王・宮澤賢治− 第二部 『装景者』」 感想 (2018年3月25日)

 

(会員 橘香さん)
前編よりも後編の方がずっと良くなっていました。前より締まりが出た感じです。
全体を通して、方言がとても味わい深かったです。
合わせて、全編字幕をつけてあったので安心して観られました。
賢治のいう「心象」を意識した映像づくりだったのでしょうか。
花びらが降ってくる映像も印象的でした。
内容として一番印象的だったのは、賢治と政次郎とのやり取りです。 後編では特に、政次郎の賢治に対する愛情が感じられて涙腺緩みました。 一般的にはどうしても親子の宗教対立が目立って語られますが、父政次郎の我が子賢治への愛と理解は、やはり確実にあったなあと改めて感じます。
賢治が教え子の菊地さんを見送る場面も素朴に良かったです。
父と母に対してそれぞれ違う言葉で語った賢治の童話への思いを、賢治臨終の場面で対比させたことで、賢治作品の姿がより明確に浮かび上がりました。 また、普通なら賢治が死を迎えたら周囲の人のその後くらいで話が終わりそうなところを、伊藤チヱさんと森佐一さんのやり取りを入れ込んだのは新鮮でしたし、より賢治の実像を伝える要素となっていました。
ところで、「エス」が2回出てきましたが、あの演出にはどのような意味を込められたのでしょうか?
賢治の作品・伝記を少しかじる者として、おぼろげな推測をしてみるのですが、不思議さは残ります。
賢治のことを全く知らない人や、賢治とキリスト教の関わりについて知らない人が観たら、どのように受け取るのだろうと個人的には気になりました。
味のある映画でした。
先立って拝見させていただき、ありがとうございました。

 

 

(会員 tenさん)

愁いの王の第二部を拝見する機会をいただき、ありがとうございました。
DVDプレイヤーをプロジェクターにつなげて大きく投影し、
音声も、アンプを経由して教室の天井にあるスピーカーから大きく出して拝見しました。(前半の時も同様でした)
 
よりシャープな編集に引き込まれ、2時間があっという間に過ぎました。
全編を通して、美しい映像や光が印象に残りましたが、
特に冒頭の森さんを初めて訪ねるシーンや、
お経を配る手配をしている時の政次郎さんのセリフに感動しました。
会話のギミックも、自然な印象でした。
花巻弁がとても素晴らしかったですし、標準語字幕も安心できました。
残された史実やエピソードに寄り添ったかたちで映像化されていて
賢治に詳しい方々にはたまらない内容だったと思います。
岩手の自然の風景もさることながら、
歴史的な建築物や、古い建物でのロケセットもすばらしかったです。
第一部の時もそうだったのですが、拝見してからしばらく、
日常の中で、映像の印象がたびたび蘇ってきました。
配給先が見つかり、もっとたくさんの方々がこの作品を観ることが出来るよう
心より願っています。
いち早く拝見させていただきまして、本当にありがとうございました。

 


(会員 ヒームカさん)

  2部も自然の風景がとても美しかったです。賢治さんを演じられている方が、賢治さんそのもののように思えてきましたし、演じられている方々の自然な動作が内容によく合っていると思いました。1場面1場面深くとても感動しました。長い年月をかけて制作された貴重な映画を観せて頂きありがとうございました。

 

 

(会員 ポラーノさん)

第一部「業の花びら」に続き、第二部「装景者」を鑑賞させていただきありがとうございました。
宮沢賢治の人生を、飾ることなく丁寧に誠実に描かれていて、最後まで引きこまれながら観ました。
モノトーンの映画ですが、岩手県の美しい自然、風景がとても美しく、心の内に色彩が浮き出されてくるように感じられました。演技を感じさせない静かな動きとテロップで映し出されるセリフが印象的で、自然と映画のリズムにのせられているようでした。また方言がやさしくリアリティを感じました。約2時間の上映時間を長く感じることもなく、映画の世界に入っていきました。
宮沢賢治臨終の場面、大島での伊藤ちえさんの場面、などでは涙が流れてきました。
芸術的で貴重な映像を創っていただき本当にありがとうございます。心ある多くの一般の方々、宮沢賢治研究者、愛好者等々に鑑賞していただくことを心より願っています。

 

*****感想はここまで*****

 

 

 

吉田さんより届いたあたたかい御礼のお便りの中に、第二部の橘香さんの感想についての返信がありましたので一部を掲載します。

 

  ****

 

P.S 書棚にあった田口昭典氏の『宮沢賢治と法華経について』の本の表紙に書かれている

 

 根本中堂 ねがはくは 妙法如来 正遍知 大師のみ旨 成らしめたまへ

                      宮沢賢治

 

を見ていました。よく見ると貴社の出版・発行でした。この本はシナリオを書く際、参考にした本です。
橘香さんのご感想文の中で、「エス」の事が書かれていました。あの人物は実在 の人物で、 流浪の楽人「菊池タケシゲ」ですが、賢治は彼を気に入って羅須地人協会に一週間ほ ど泊めたそうです。 実際はあのような恰好はしていたかわかりませんが、あのシーンで使ったバッハの曲 『来れ、甘き死よ』と 賢治の詩とイエス・キリスト的なイメージが一体と成って描きましたが、説明し出す と長々とかかるかもしれません(笑)

 

  ****

 

(おわり)

| ポラーノ@管理人 | 09:09 | comments(0) | - | pookmark |
本のご紹介

JUGEMテーマ:読書

 

書評「屋根の上が好きな兄と私」 宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録

 

著者 岩田シゲほか

栗原 敦 監修

宮澤明裕 編

 

蒼丘書林、2017年12月20日

 


 

 いい本でした。宮沢賢治が、小さい頃、いつもお父さんに叱られていたこと、シゲさんは妹なのに、賢治が叱られないように、いつも心配する気持ちの優しさが、とてもよかったです。

 

 栗原先生が、言葉に簡潔な注釈をつけて下さっているのが、透き通るような青いシゲさんの文章に、深い濃い紺色の色合いを加えるような具合で、賢治のその日の心と姿がありありと見えるようでした。

 

 賢治童話の下敷きになるような体験だったんだろうなという思い出もでてきて、童話の場面も浮かびます、賢治ファンにはたまらない一冊だと思います。

 

 158回芥川賞をとられた若竹千佐子さんの作品「おらおらでひとりいぐも」。タイトルの言葉は、賢治の妹トシさんの言葉ですし、直木賞に決まった門井慶喜さんの「銀河鉄道の父」は、賢治の父、政次郎さんの視点で描かれた作品です。

 

 この賢治の妹シゲさんの視点で書かれた、賢治とその家族の群像であるこの本は、A5判78頁の薄めの本で、何かの賞をとるものではないと思いますが、とにかく優しくあたたかくて、家族を包む母イチさんの優しさと共に、その息遣いまでも感じる、なんども読みたくなるような、本でした。

 

でたばかりの本のネタをばらしてはいけませんが、「人の難儀をよそごとに済ませない兄の性格を父は非常に心配しているのでした。」の一文、姉のトシさんが「寮で、何か催物があって、余興でおばあさん役の人に『宮沢さんの着物貸して』と言われるんだと姉は苦笑いしていました。」の一文が、心に残りました。これだけでも、私の書評(拙い感想)よりも、この本の魅力がわかると思います。

 

シゲさん、栗原先生、宮澤明裕さん、本当にありがとう。

 

(草薙)

 

 

 

| 草薙建 | 19:28 | comments(1) | - | pookmark |
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