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佐々木喜善と宮沢賢治
2016.02.09 Tuesday | category:いわてっこの岩手便り
3月の早池峰山
2015.03.25 Wednesday | category:いわてっこの岩手便り
岩手にもやっと雪どけの春待つ季節がやってきました。
遠野市街から望む「早池峰(はやちね)山」と「薬師岳(やくしだけ)」です。
後方の白く雪をかぶっているのが早池峰山で、その前に黒っぽく尖がっているのが薬師岳(標高1644m)。
早池峰山は賢治作品にもよく登場する、岩手三山の一つ。
岩手三山とは、岩手山(標高2038m)、早池峰山(1913.6m)、姫神(ひめかみ)山(1124m)。
以下、「宮沢賢治語彙辞典」より抜粋
早池峰山(はやちねさん)
北上山地のほぼ中央に位置する最高峰。もとアイヌ語のパ・ヤ・アチ・ネ(頭・山・所)すなわち「主峰のある所」に発する、と木村圭一は言う。蛇紋岩(じゃもんがん)や橄欖岩(かんらんがん)からなる残丘(モナドノック)である。早池峰国定公園に指定され、ハヤチネウスユキソウ等、高山植物の宝庫としても有名。
童話「どんぐりと山猫」の一朗の住む村は早池峰神社と、山伏神楽で名高い岳(だけ)集落がモデルだと言われ、笛ふきの滝も岳川(だけがわ)に落ちる笛貫(ふえぬき)の滝がモデルであると言う。
詩「栗鼠と色鉛筆」に「その早池峰と薬師岳との雲環は/古い壁画のきららから/再生してきて浮きだしたのだ」とある薬師岳は早池峰山の南方約3kmにある山。
早池峰山と薬師岳の両峰を望めるこの地、遠野はまた「遠野物語」の話者、佐々木喜善(ささききぜん)の出身地でもあり、賢治晩年の5〜6年は、当時仙台に居住し大本教の信者であった佐々木喜善はエスペラントの講習会をきっかけに幾度も賢治を訪問しており、宗教や霊界の話題に熱中したという。関徳彌氏によると「喜善が来花すると必ず宮沢さんを訪ねた。そして喜善氏の信仰する大本教が宮沢さんに依って時に痛烈に批判されても、喜善氏は宮沢さんにはかなはない、といって頭をかいてゐるのであった。豪いですね、あの人は。豪いですね、全く豪いですね、と、鋭く言はれながらも喜善氏は嬉しがってゐた。時には、おかげ話はいゝですよ、と言って相好をくづしてゐた」というのである。
その喜善は、賢治の死が伝わった時、号泣し、そして賢治の没後八日目に後を追うように亡くなりました。
12月初冬の岩手山と早池峰山
2013.12.20 Friday | category:いわてっこの岩手便り
9月
2012.09.15 Saturday | category:いわてっこの岩手便り
5月
2012.06.13 Wednesday | category:いわてっこの岩手便り
種山ケ原
2012.05.19 Saturday | category:いわてっこの岩手便り
松埜青樹氏「烏百態」展示会行ってきました
2012.02.24 Friday | category:いわてっこの岩手便り
報告が遅くなりました。申し訳ありません。
先週久し振りに盛岡市の「啄木・賢治青春館」に行ってきました。
その建物は、明治43年に建てられた国指定の重要文化財で、当時の「九十銀行」本館です。
岩手公園と中津川をはさんだ対岸にあり、本当にいい雰囲気の建物です。
しかも、入場無料ですので、是非皆さん機会がありましたら、行ってみて下さい。
ところで絵画展ですが、平日の昼で、来場者はほとんどいなかったので、ゆっくり観てきました。
2階のワンフロア全部に130点ほど、烏の絵だけが展示されていて、圧巻でした。
他の人たちは、何点かちょっとみただけで、あとは同じような絵ばかりなのですぐ帰って行くようでしたが、私はしっかり全部見て回りました。
私は絵画とか、あまりよくわからないのですが、松埜さんの絵には烏へのこだわりというよりも、
「愛情」をすごく感じました。
よく見ると、もちろん同じ絵は一つもないのですが、喜怒哀楽、烏のいろんな表情がありました。
中には1点だけ「血まみれの烏」の絵があり、ちょっとショッキングでしたが、そういう現実もあるのでしょう。非常に訴えていると感じました。
ちょっと忙しい仕事の途中で、気持的に余裕のない状態で立ち寄ったのですが、
賢治さんの詩「烏百態」にも久しぶりに触れ、出る時には何か清々しさを感じました。
行って良かったです。ありがとうございました。
せっかく岩手に居るのですから、賢治作品の舞台やこういう場所にもっともっと行ってみなくては!
と、あらためて思いました。
また、いろいろ報告させていただきます。(今回は「撮影禁止」でしたので、写真はありませんm(..)m)
先週久し振りに盛岡市の「啄木・賢治青春館」に行ってきました。
その建物は、明治43年に建てられた国指定の重要文化財で、当時の「九十銀行」本館です。
岩手公園と中津川をはさんだ対岸にあり、本当にいい雰囲気の建物です。
しかも、入場無料ですので、是非皆さん機会がありましたら、行ってみて下さい。
ところで絵画展ですが、平日の昼で、来場者はほとんどいなかったので、ゆっくり観てきました。
2階のワンフロア全部に130点ほど、烏の絵だけが展示されていて、圧巻でした。
他の人たちは、何点かちょっとみただけで、あとは同じような絵ばかりなのですぐ帰って行くようでしたが、私はしっかり全部見て回りました。
私は絵画とか、あまりよくわからないのですが、松埜さんの絵には烏へのこだわりというよりも、
「愛情」をすごく感じました。
よく見ると、もちろん同じ絵は一つもないのですが、喜怒哀楽、烏のいろんな表情がありました。
中には1点だけ「血まみれの烏」の絵があり、ちょっとショッキングでしたが、そういう現実もあるのでしょう。非常に訴えていると感じました。
ちょっと忙しい仕事の途中で、気持的に余裕のない状態で立ち寄ったのですが、
賢治さんの詩「烏百態」にも久しぶりに触れ、出る時には何か清々しさを感じました。
行って良かったです。ありがとうございました。
せっかく岩手に居るのですから、賢治作品の舞台やこういう場所にもっともっと行ってみなくては!
と、あらためて思いました。
また、いろいろ報告させていただきます。(今回は「撮影禁止」でしたので、写真はありませんm(..)m)
2012年初日の出
2012.01.15 Sunday | category:いわてっこの岩手便り
岩手便り(2月)
2007.02.26 Monday | category:いわてっこの岩手便り
羅須地人協会跡地(花巻市桜町)の日の出。
ここは私の一番好きな場所で、しょっちゅう行くのですが、今朝は寒いけど雲一つない本当に透き通った気持ちのいい朝でした。
皆さんご存知とは思いますが、ここは宮沢家の別荘だった所で、「下ノ畑ニ居リマス」という看板があるように、小高い場所にあって東を向いており、羅須地人協会の建物は現在別の場所(花巻農業高校)にありますが、「雨ニモマケズ」の碑があり、碑の下には賢治さんの遺骨と経文が眠っているそうです。
ここにはいつも神聖な空気が流れていて、本当にここだけが別の次元にあるみたいです。初心を思い出させてくれるというか、賢治さんが「羅須地人協会」を立ち上げたその時の並々ならぬ決意が魂にズンと響きます。
ですから私は勝手にここを「デクノボウのメッカ」と呼んでおります。
ここは私の一番好きな場所で、しょっちゅう行くのですが、今朝は寒いけど雲一つない本当に透き通った気持ちのいい朝でした。
皆さんご存知とは思いますが、ここは宮沢家の別荘だった所で、「下ノ畑ニ居リマス」という看板があるように、小高い場所にあって東を向いており、羅須地人協会の建物は現在別の場所(花巻農業高校)にありますが、「雨ニモマケズ」の碑があり、碑の下には賢治さんの遺骨と経文が眠っているそうです。
ここにはいつも神聖な空気が流れていて、本当にここだけが別の次元にあるみたいです。初心を思い出させてくれるというか、賢治さんが「羅須地人協会」を立ち上げたその時の並々ならぬ決意が魂にズンと響きます。
ですから私は勝手にここを「デクノボウのメッカ」と呼んでおります。
岩手便り(1月)
2007.01.25 Thursday | category:いわてっこの岩手便り
今回は早池峰(はやちね)山をご紹介いたします。
北上山地のほぼ中央に位置する最高峰。もとアイヌ語のパ・ヤ・アチ・ネ(頭・山・所)すなわち「主峰のある所」に発する、と木村圭一は言う。標高1913.6m、蛇紋岩や橄欖岩からなる残丘(モナドノック)である。現在は早池峰国定公園に指定され、ハヤチネウスユキソウ等、高山植物の宝庫としても有名。岩手山とともに数多くの賢治作品の舞台でもある。(『宮沢賢治語彙辞典』より)
ところで、最近日本中どこの山でも特に登山者のゴミやし尿の環境問題が言われますが、この早池峰山頂のトイレのし尿はボランティアの人たちが担いで運んで来るそうです。(下記「岩手日報」2003.8.3記事より)
「山岳愛好者による「早池峰にゴミは似合わない実行委員会」が中心となり、全国初のし尿担ぎ下ろしを始めたのは13年前。その間、県のトイレ改築計画も撤回され、当面は担ぎ下ろしを継続しながら同時に携帯トイレの普及を図る方針だ。同実行委の菅沼賢治代表は「自然に人間の利便性を持ち込むべきではない。担ぎ下ろしを通して自然保護の早池峰方式を確立したい」と訴える。」
すばらしいですね。代表の方がやはり花巻市の方で、なんと「賢治」さんなそうです。
写真は遠野市街から撮ったものです。早池峰山は花巻や盛岡などからも見えますが、私は遠野で見る早池峰山が一番好きです。この写真ではわかりにくいですが、早池峰山の前に薬師岳(1644.9m)も一緒に見えるのは遠野だけです。
「その早池峰と薬師岳との雲環は
古い壁画のきららから
再生してきて浮きだしたのだ」 (詩『栗鼠と色鉛筆』より)
北上山地のほぼ中央に位置する最高峰。もとアイヌ語のパ・ヤ・アチ・ネ(頭・山・所)すなわち「主峰のある所」に発する、と木村圭一は言う。標高1913.6m、蛇紋岩や橄欖岩からなる残丘(モナドノック)である。現在は早池峰国定公園に指定され、ハヤチネウスユキソウ等、高山植物の宝庫としても有名。岩手山とともに数多くの賢治作品の舞台でもある。(『宮沢賢治語彙辞典』より)
ところで、最近日本中どこの山でも特に登山者のゴミやし尿の環境問題が言われますが、この早池峰山頂のトイレのし尿はボランティアの人たちが担いで運んで来るそうです。(下記「岩手日報」2003.8.3記事より)
「山岳愛好者による「早池峰にゴミは似合わない実行委員会」が中心となり、全国初のし尿担ぎ下ろしを始めたのは13年前。その間、県のトイレ改築計画も撤回され、当面は担ぎ下ろしを継続しながら同時に携帯トイレの普及を図る方針だ。同実行委の菅沼賢治代表は「自然に人間の利便性を持ち込むべきではない。担ぎ下ろしを通して自然保護の早池峰方式を確立したい」と訴える。」
すばらしいですね。代表の方がやはり花巻市の方で、なんと「賢治」さんなそうです。
写真は遠野市街から撮ったものです。早池峰山は花巻や盛岡などからも見えますが、私は遠野で見る早池峰山が一番好きです。この写真ではわかりにくいですが、早池峰山の前に薬師岳(1644.9m)も一緒に見えるのは遠野だけです。
「その早池峰と薬師岳との雲環は
古い壁画のきららから
再生してきて浮きだしたのだ」 (詩『栗鼠と色鉛筆』より)
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