Entry: main  << >>
熊谷えり子 講演会 報告
「鎌倉・賢治の会」連続講座 第15期  [主催]鎌倉・賢治の会
 2009年2月14日(土) 鎌倉生涯学習センター 集会室


宮沢賢治の童話から「死」を考える』

 講師 熊谷えり子

090214-1
★画像をクリックすると大きく表示されます。


平成21年2月14日(土)に、鎌倉生涯学習センターにて、熊谷えり子氏の講演会が催されました。
とても暖かな一日で、日中は最高気温が24度位あったそうです。
会場となった集会室はほとんど満席でした。

0214-4



講演開始前に宮沢賢治の全童話と「死」について、多角度から分類された内容のレジュメが出席者に配られました。(図表がたくさん)
下にレジュメに記述されている、「要旨」と7つの「見出し」を抜粋しています。

『宮沢賢治の童話から「死」を考える』

〔要旨〕
現代科学の死生観(死は生の終わり)をもつ人ほど死を恐れます。宮沢賢治は死を恐れるな、生命は永遠なのだから魂を浄化進化する菩薩行が人間の正しい生き方(幸福の原理)と童話に書いています。賢治には霊の世界が見えていたからそれがはっきり分かっていて、自分も菩薩行に生き抜きました。賢治の示す死生観、人間の生き方は、またネオ・スピリチュアリズムとも一致していることを紹介します。

 1.「死」についての考え方、感じ方
 2. 宮沢賢治の全童話を「死」で三つに分類
 3. 「死」を描いた作品
 4. 因果律(法)を示す為に「死」を描いた
 5. 宮沢賢治は霊の世界が見えていた
 6. 死とは何か 死後の世界とはーースピリチュアリズムから
 7. 宮沢賢治の見事な臨終



宮沢賢治の死生観を、因果律(宇宙の法)で示し、ネオ・スピリチュアリズムに照らし合わせて、資料を提示しながら説明してくれました。

0214-2 0214-3



講演が終了すると、出席者からいくつかの質問が出されました。その応答の中で、(今、リストラや、うつ、いじめなどで一人で悩み、自ら死を選ぶ方も多い暗い世相だが、)それらの方々やまわりの方々への解決策が、今回のテーマにはあるのではないかと熊谷氏が答えていました。私も本当にそうだと思いました。

0214-5

| ポラーノ@管理人 | 17:03 | comments(3) | - | pookmark |
Comment
「宮沢賢治の童話から死を考える」講演は、とてもすばらしく、これを聞き、知った人は人生が変わるくらい凄く中身が濃くて、深いお話であったと感じました。
お話を拝聴しているうちに色々なことを気付かせていただきました。
特に印象に残ったのは、「銀河鉄道の夜」の童話の意味で、人の命は永遠であること、肉体は朽ちても人間の死ではなく肉体の死だけのこと、人間そのものは霊として永遠に生き続けている。(また、あの世は階層世界でお金や権威ではなくて、人格の高さでその人の価値が決まる世界。更に、この世の生き方・やったことがそのまま霊になったあの世でも持ち越される。次の因果律もヒントになりました)
 更に、因果律が現実として正確無比に存在すること、また、目には見えないがこの世の中に実在する法であること。人の人生は「善意の白玉」と「悪意の黒玉」2つを持ち、いつでもどちらかを投げていて、投げた玉が自分に返ってくる。因果律の壁があること、しかし、その壁は実は鏡で、自分自身に向って玉を投げていることになると言うこと。だから自分が他人にしたこと(言・行・想)は全て自分に返ってくる。だから黒玉を投げれば不幸になるし、白玉を投げれば幸福になるよと童話で教えてくれていると言うこと。
人間の生命は永遠であり、日常生活(言・行・想)を愛と奉仕で生きることが本当の幸福への道であり、人格を高め人間として進歩向上する方法であると、すなわち「人間どのように生きればよいか」これについて明快な回答を賢治は童話と言う形で教えてくれていたのです。(但し、この答えを受け取るには、心で賢治の作品を読み、その心を受け取ることが必要です。そのヒントは「学者アラムハラドの見た着物」の会話にもあります)
 因果律を知った上で世の中を見ますと、今ある現在は、全て今まで私たちが過去にしてきたことの結果が返ってきているかのように目を覆いたくなるくらいの殺伐とした事件や問題が溢れ出てきております。
そして、今までバレ無ければ良いと言うことも明け透けに世の中に露呈し、ウソのまかり通らないようにもなってきているように感じます。
 更に、このようなことから誰一人逃れることはできません。それが因果律です。
 もうお手上げでしょうか?いいえ、今こそ私たちひとりひとりが賢治のような「でくのぼう」になって生きればよいのです。
 まさに今こそ善意の白玉を投げる人になって、「日常を愛と奉仕に生きる」ことで、本当の幸福への道を、「みんなの本当の幸福」を実現するためにできる大きな大きなチャンス到来であると思いました。
 そんな人の生き方は、自己犠牲の愛を伴います。雨ニモマケズにある「でくのぼう」とはまさにそういう生き方をする人です。
 しかし、でくのぼうの生き方を志しやって行くと、必ず私には無理だとか、私一人が頑張ってやっても無駄なのではとか、人間神様のようにはなれないよ、白玉でなくて、よくよく理性で考えてみたら実は黒玉投げてたなんてことも有ります。
 そんな時は、声に出して「ごめんなさい」といって悪いことはやめる、そしてそこからまた白玉を投げるスタート。三日坊主も100回続ければ本物になるのですからこれで良いと知りました。大事なことは、童話「学者アラムハラドの見た着物」でセララバアドがいった、「人はほんとうのいいことが何かを考えないではいられないと思います」、またアラムハラドが言った「うん。そうだ。人はまことを求める。真理を求める。ほんとうの道を求めるのだ。・・・人は善を愛し道を求めないでいられない。・・・決して今の二つを忘れてはいけない。それはおまえたちをまもる。それはいつもおまえたちを教える。決して忘れてはいけない」これがスタート点です。
 今日の講演で、その答えを得た気がいたします。
知ったものから、ひとりまたひとりと賢治のような「でくのぼうの生き方」をして行けば良いのです。
 世界が全体幸福になる道は既に私たちの目の前に賢治が引いておいてくれました。
 あとはやるだけですね!そう気付きました。
すると次のことばが聞こえてきました。

 賢治のつくった応援歌
   (「種山ケ原の夜」の歌〔一〕)にあるさいごのフレーズ調で・・・
 
  正しいねがいはまことのちから
  すすめ すすめ すすめ やぶれ かてよ

そして、農民芸術概論のことばより・・・
   
  世界がぜんたい幸福にならないうちは
            個人の幸福はあり得ない

  新たな時代は世界が一つの意識になり
             生物となる方向にある

  われらは世界のまことの幸福を索ねよう
             求道すでに道である

  おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ
  われらのすべての田園とわれらのすべての生活を
  一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでな  いか

  われらに要るものは銀河を包む透明な意志
              巨きな力と熱である

 われらの前途は輝きながら険峻である
 険峻のその度ごとに四次芸術は巨大と深さを加える
 詩人は苦痛をも享楽する
 永久の未完成これ完成である

 私は、賢治が示したくれたこの道をきっかり進むとあらためて確信いたしました。

 とりとめも無く、長々と書いてしまいましたごめんなさい。

 講演ほんとうにありがとうございました。 
Posted by: 風と草穂 |at: 2009/03/15 12:50 AM
貴重な講演を聴かせて頂き、ありがとうございました。熊谷先生の話を聴く度、賢治の童話の世界が見事に紐解かれていくのにはいつも驚かされます。

今回の講演では、自分が初めて「因果律と死後の世界の存在」を知った時のことを思い出しながら話を聴かせて頂きました。そして、改めてそのことを本当に知ることの大切さ、必要さを身にしみて感じました。(初めて知った時は「そんなことってあるの‥!!?」と、かなりショックでしたが。)今回、熊谷先生の講演を初めて聴かれた方がいらっしゃれば、この貴重な経験を生かせて頂ければと切に願います。

風と草穂さんの仰る通り、あとは「でくのぼうの生き方」を実践することですね。その他、勇気が出る言葉をありがとうございます。

Posted by: 夏原ゆと |at: 2009/03/16 8:23 PM
三日坊主も100回続ければ本物に(風と草穂さん)
本当です。
とても力強い言葉を頂きました。
世の中の人が皆「でくのぼー」さんになるように
まず自分が続ける事だと再び思いました。
Posted by: ぶんちゃく |at: 2009/03/28 12:44 AM








    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>

宮沢賢治手帳topへ

 
 
熊谷えり子講演報告
人と自然がうたう愛のシンフォニー
ースピリチュアルな賢治童話の世界ー

 

**バックナンバー在庫状況**
でくのぼう宮沢賢治の会
会報誌について

現在、2号 8号 9号 10号
11号 12号 13号は在庫あります。
他の号についてはございません。
ご了承をお願いいたします。
 

在庫僅少です
会報誌14号発行
2015年8月15日


 
会報誌13号発行
2012年6月28日


 
会報誌12号発行
2010年9月21日


 
会報誌11号のご案内
 
会報誌10号のご案内
 
会報誌9号のご案内
 
会報誌8号のご案内

会報誌7号のご案内

今月の読書会(〜平成19年9月)
 

Category

Link

Entry



 ◎ブログへのコメントをありがとう
 ございます。
 ◎ブログ内記事と関連のないコメン
 トや宣伝のみ等と思われる場合は公
 開を見合わせていただいておりま
 す。よろしくお願いいたします。


Comment

Profile

Search

Archives

Feed

Others

Mobile

qrcode