Entry: main  << >>
ようばけ
 
 「石碑 熊谷から」のつづきで(随分時間がたちましたが)、秩父地方地質調査ルートの一つ埼玉県  
 小鹿野町にある「ようばけ」に行ってきました。車で山を越えて向かいました。天気もよく途中、子鹿
 さんたちに出会いました。それにしても、「ようばけ」って何?

 これです。

(写真1)
ようばけ1
 
 約1500万年前の地層で、カニやサメの化石なども出土しているそうです。

 名前がおもしろいですよね。ようばけ・・・よう、おばけ・・・よくばけたな・・・?
 説明では、「ようばけ」の「よう」とは、お日様の「陽」、「ばけ」は「崖」のことだとありました。
 ということは、「陽のあたる崖」ってことでしょうか。たしかによく陽があたっています。

 賢治さんたちは馬車で夕方に訪れたそうなので、この感じを見たのかはわかりません。

 近くに「おがの化石館」があり、そこに賢治さんと保阪さんの短歌の歌碑があります。
 
 (写真2)
ようばけ2

  さはやかに/半月かゝる 薄明の/秩父の峡のかへりみちかな

 (写真3)
ようばけ3

 この山は/小鹿野の町も見えずして/大古の層に/白百合の咲く(*)
 

 (写真4)
ようばけ4



 「おがの化石館」の中には賢治さんのコーナーありました。
 (特別に写真をとらせていただきました。)

 (写真5)
ようばけ5

 このコーナーの向かいには、現皇太子殿下が幼少の頃たずねられたときの写真がありました。

 以前、さいたま文学館で行われた賢治さんの企画展で「ようばけ」のことをしりました。
 名前の面白さから一度訪れてみたいと思っていたのですが、ようやく思いがかないました。
 
 約1500万年前 海の底だったというこのあたり。
 そう思って「ようばけ」を眺めると、また違った気持ちが湧いてくるのでした。

 (写真6)
ようばけ6
 
 (写真7)
ようばけ7



 *原文は、宮沢賢治と「アザリア」の友たち で確認させていただきました。
  http://azalea-4.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10
  


 



| 風志野はるか | 17:22 | comments(7) | - | pookmark |
Comment
風志野はるかさん、はじめまして。
いつも記事を興味深く拝見させていただいております。
「ようばけ」は遠かったでしょう。お疲れさまでした。
また、私共のブログへのリンクも記事の中に入れていただき、ありがとうございました。
(古い記事で申し訳ありませんが…)

この歌碑を見ると何となく賢治さん・嘉内さんの二人が語り合っている姿のように感じられて、ついアーノルド・ローベルの絵本の「かえるくんとがまくん」を連想してしまいます。
私が行った時は「おがの化石館」はお休みで、窓から中をのぞく(泥棒みたいですね)くらいしかできませんでしたが、賢治さんのコーナーがちゃんとあったのですね!
この次は「おがの化石館」が開いている時に訪れてみたいと思います。
Posted by: azalea |at: 2010/06/18 8:34 PM
azalea様

随分前にブログリンクの許可を下さったのに、PCの不調によりUPが遅くて申し訳ございませんでした。嘉内さんの短歌の確認(太古なのか大古なのか)をどこでしてよいのかわからなかったので非常に助かりました。
よい記事は時間は超えますね。
ありがとうございました。

賢治さんと嘉内さんが語り合っている・・・確かにそう見えますね。私にとって、この歌碑は好きな歌碑の一つです。

「おがの化石館」の人はとても親切な方で正月早々訪れた私たちにストーブをつけていろいろ説明をしたりしてくださいました。群馬から行ったのでそう遠くはなかったのですが、神奈川に引越した今、行っといてよかったとしみじみ思っています。
Posted by: |at: 2010/06/19 11:54 PM
実はご連絡をいただいてから「ようばけ」の記事がアップされるのをひそかに楽しみにしておりました。
本当に「ようばけ」に行ってみたくなる気持ちになる、いい記事ですね!

「この山は…」の歌は『秩父始原層 其他』という題の付いたノートに書かれているもので、嘉内さんは同じ日に「太古」という言葉を使った歌を他にいくつも作っています。
はじめはちゃんと「太古」と書いているのですが、次から次に歌が浮かんできて書き留めるのがまどろっこしくなったのか、だんだん「太」の字の点がなくなり、「大古」と書くようになっています。
でも、心の中では「太古」と書いたつもりだったのではなかったかという気がします。
碑文では「太古」と刻んでいるのは、そういう嘉内さんの心中を察したものかも知れませんね。

すてきな記事を書いていただいて、石の姿の賢治さん・嘉内さんもきっと喜んで語り合っていることと思います。
Posted by: azalea |at: 2010/06/20 8:45 PM
「ようばけ」が気になったのは、さいたま文学館での写真がきっかけでした。azaleaさんのおかげです。いい記事とはazaleaさんの記事のことなんです。感謝しています。

「太古」と「大古」にそんな話があったとは知りませんでした。私はてっきり単なる間違いか(汗っ)と思っていました。すみません…嘉内さんの創作過程の貴重なお話を知ることができて嬉しいです(←かなり興奮しています)。

ブログ記事をほめていただいて穴があったら入りたいくらいです。恥ずかしい〜。

でも石の姿の賢治さんと嘉内さんがよろこんでくださっていたならこんな嬉しいことはありません。
Posted by: 風志野はるか |at: 2010/06/21 10:27 PM
こちらこそ、とてもありがたいお言葉に恐縮至極です(^^;)

実は、こうしてコメントをやりとりさせていただきながら、数年前に取りかかってそのままにしていた仕事(?)があったことに気がつきました。
大切なことを思い出させていただき、ありがとうございました。
重ねてお礼と感謝申し上げますm(_ _)m
Posted by: azalea |at: 2010/06/22 8:27 PM
こちらこそ、こちらこそです。
コメントをいただいただけでも感謝しておりますのに、いろんな教えを頂いて大変刺激を受けました。
ありがとうございます。

azalea様のお仕事がうまくいきますようにお祈り申し上げます。
Posted by: 風志野はるか |at: 2010/06/23 8:24 AM
でくのぼう宮沢賢治の会会報誌12号特集「心友 保阪嘉内をたずねて 保阪庸夫氏/インタビュー」を読み、あらためて二つ並んだ賢治と嘉内の短歌の歌碑を見るとき、感慨深いものがあります。何とも云えない気持ちになりました。
ほんとうに「無二の友」はいいものですね。
Posted by: 風 |at: 2010/10/26 10:10 PM








1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

宮沢賢治手帳topへ

 
 
熊谷えり子講演報告
人と自然がうたう愛のシンフォニー
ースピリチュアルな賢治童話の世界ー

 

**バックナンバー在庫状況**
でくのぼう宮沢賢治の会
会報誌について

現在、2号 8号 9号 10号
11号 12号 13号は在庫あります。
他の号についてはございません。
ご了承をお願いいたします。
 

在庫僅少です
会報誌14号発行
2015年8月15日


 
会報誌13号発行
2012年6月28日


 
会報誌12号発行
2010年9月21日


 
会報誌11号のご案内
 
会報誌10号のご案内
 
会報誌9号のご案内
 
会報誌8号のご案内

会報誌7号のご案内

今月の読書会(〜平成19年9月)
 

Category

Link

Entry



 ◎ブログへのコメントをありがとう
 ございます。
 ◎ブログ内記事と関連のないコメン
 トや宣伝のみ等と思われる場合は公
 開を見合わせていただいておりま
 す。よろしくお願いいたします。


Comment

Profile

Search

Archives

Feed

Others

Mobile

qrcode