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蛙と草野心平と宮沢賢治と桑原啓善
  賢治と心平の作品には、蛙が登場し、蛙が言葉を語ります。

 草野心平は、詩集『定本 蛙』など、多く蛙を詩題として扱っており、「蛙の詩人」といわれるほどでした。 

 
 桑原啓善(ペンネーム・山波言太郎)先生は、著書・『警告詩集供.▲ミサスロキシン』の中で、蛙(両生類)は、初めて陸に上がって、みんなに「あがってこいよ」と呼びかける先駆けだとおっしゃっていました。
 まだ誰も知らない場所に、一人立ち、誰もまだ見たことのない何かをみる者、命をかけて道を拓く者です。

 草野心平は、友人の詩人から「草野君はいやに宮沢賢治をかついでいるが、なにが一体いいのかね」といわれた時、心平は、「神武天皇以来、あんな詩人はいない」(「賢治と心平」入沢康夫より)とキッパリ言いきったそうです。

 今となっては、心平が、先見者の一人だったことを疑う人はいません。


 では今、この時に、命をかけて未来を見てきた、賢治と同じ「賢治以来の」蛙の詩人があるとして、私たちは心平と同じことがいえるでしょうか。それは、世間のしがらみや見てくれに惑わされず、本当の真実を求める、同じ強さをもたないと、いくら頭で思い込んでもできることではありません。

 
 そこは、みんなと手と手を取りあう和気藹々とした場所ではなく、各人が一人孤独に起立する場所であるはずです。各人が立っている場所(次元)が異なるとしても、もし彼らが同じ方向を見つめ、そちらを指し示すのならば、彼らは本当の仲間であるはずです。

(草薙)
 

| 草薙建 | 10:57 | comments(3) | - | pookmark |
Comment
いわき市立草野心平記念文学館は、とてもよかったです。今は特別展ですが常設展だけでも、すごくいい。ここでは賢治も自然音楽も溶けあい、素敵なハーモニーを奏でるようです。
           かりん
Posted by: かりん |at: 2012/10/17 1:14 PM
一人一人が傲然屹立。孤独かもしれないが、向かう方向が同じならば孤独ではない。
Posted by: ぶんちゃくせなたりん |at: 2012/10/31 10:28 PM
5年前にこの文章を
見つけてから
この言葉を支えに頑張りました。
今も同じです。
ますます孤独に起立する場所にいて
この文章を読んでいます。
Posted by: 月野原さやか |at: 2017/10/18 4:58 PM








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