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【ネパール大地震】ケンジ・インターナショナルナショナル・スクールからの緊急要請(全文)

 ナンダさんとケンジ・インターナショナル・スクールファミリーのみなさんのご無事が確認出来たという報告以降、緊急要請の詳細を掲載することが遅くなって、申し訳ございません(4/30の記事)。その文章中には、ネパール国内の深刻な状況や学校の被害の甚大さから緊急支援の必要性を訴える内容の他に、我々、でくのぼう宮沢賢治の会だけでみなく、他の心ある団体や個人の方々にも働きかけて欲しいという内容も含まれていました。私自身、読むのがとても辛く、心身ともに苦しくなるような文章でした。
しかし何度も読み、まず最初に浮かんだのが、そもそものきっかけである、イーハトーブ賞奨励賞(2007年)をナンダさんに送った「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」でした。でくのぼう宮沢賢治の会の代表や他のメンバーも会員なので、熊谷代表から働きかけてもらいました所、詳しい情報を送って欲しいというお返事をいただきました。すぐに、安否や現状が分かる資料として支援要請メールと、ナンダさんが開設した緊急避難所の写真、私たちが以前教えてもらった学校の銀行口座の情報、連絡先などを送りました。事務局の林さんはとても丁寧に対応してくださいました。岩手のTV局や他の会員の方から、数件の問い合わせがあり安否情報を求めていたとのことでした。「お力になれる方法を協議してまいります」とのお言葉にとても勇気づけられました。宮沢賢治学会であれば、各関係への働きかけの影響力は相当大きいと思われますので、少し安心しました。その後、当会代表 熊谷えり子を中心に支援活動を進めることが決まったことは、昨日のブログでご報告した通りです。現在も、支援の輪を拡大させるために活動を進めています。

 さて、以下に、ナンダさんの要請文全文を掲載いたします。日本語訳は、原文のニュアンスを損なわないために、日本語的にあまり整えずに、粗い訳のままにしてあります。ナンダさんの鼓動が伝わってくると思います。本当は英語に自信がない上に、回覧用の注釈も多く、読みにくいことをお詫びします。最後に原文をつけますので、腕に覚えのある方は読んでみてください。大きな間違い等ございましたら、教えていただけますと幸いです。
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 (以下意訳)
日時:2015年4月30日 17時20分(日本の受信時間。カトマンズはマイナス3時間15分)
件名:ケンジ・インターナショナル・スクールファミリーからの要請(お願い)

親愛なるtenさん
ナマスカール

 今回のことで、世界中にとって、そしてネパール国民にとって、心痛の(心が砕け散ってしまうような)時間が続いています。この国のインフラ(基盤、水道・電力・ネットワーク等の生活の実際的な基盤)は、この大災害で、完全に破壊されてしまっており、この損失のすべてを修復することは、もう2度と出来ないでしょう。ネパール人は、寒空の下で眠り、限られた水と食料で生き延びてきました。そして、この恐ろしく、困難な瞬間、ケンジ・インターナショナル・スクールは、危険を避けるための共同体を設置し(緊急避難所)、テント、水(井戸からの)、食料を、だいたい、少なくとも50以上の家族に供給することが出来ました:4日間で約200人

 この災害が、ケンジ・インターナショナル・スクール・ファミリーに、肉体的(物理的)ダメージと、精神的ダメージの両方を作り上げていると、あなたは、たぶんご理解いただいていると思います。この喪失の内容については、前にも触れましたが、私たち、ケンジ・インターナショナル・スクール・ファミリーは、あなた方の助けとサポート以外、このダメージから庇ってもらう(カバーしてもらう)金銭的サポートをしてもらえる立場にありません。個人的な損失がたくさんある中で、私たちは、これまでやって来たように学校を再スタートしたいし、運営していきたいです。私たちは、我が校のすべてのインフラを失って、これまでのようには学校を運営できる立場にいないこと、それでも、それに向かって努力したいことを、あなた方はご理解いただいていると思います。あなた方がすでにご存じのように、(ネパールの)人々は、好意で他人に支援金を貸す準備がまだ出来ていません。ネパール人はみな、私たちと同様、大災害にたいへん動揺している状態で、みな生き延びる事に精一杯なのです(苦闘している状態にある)。

 私と私の学校は、宮沢賢治の言葉の数々を掲げています。彼の偉業の数々を人々に伝え、宮沢賢治の物の見方を、小さい子どもたちの中に植え付ける仕事を、西暦2000年から行ってきました。それは、あなた方がもうご存じのように、おおよそ15年に渡って、私自身の個人的な利益は捨て、そして、宮沢賢治のフィールドに、自分自身、完全に専従して(献身して)きました。私は、けっして個人的な利益は得なかったし、けっして、利益を得ようという動機を持つ事もありませんでした。持ったのは、ただ奉仕しようという動機だけです。ケンジ・インターナショナル・スクールが困窮している時に、日本からの、援助や助けを乞う事は、私にとってOKではないことなのでしょうか? 今回の大災害の時に、私たちを助けてくださいと求めるのはOKではないことなのでしょうか?(〜は言ってはいけないことなのでしょうか?のニュアンス)

 私はこれまで、けっして、誰にも、このようなお願いをしたことはありません。私の人生の中で、けっして。しかし、今日、私はケンジ・インターナショナル・スクール・ファミリーが、学校をちゃんとした形で運営するための、金銭的、または、いかなる形の支援であっても、心の底から求めていることを、あなた方に知って欲しいです。私は、心の底からあなた方にお願いしたいです。もし、どんな形の支援でさえも届かなかったとしたら、今回の被災を乗り越えることはとても困難になると思われます。そして私の夢である「満たされることが非常に難しい子どもたちを、世界の明るい星たちに変えることによって、この社会に貢献すること」、それがスムースな学校の組織運営の原動力となることは、これまでとても難しく、これからもとても難しいでしょう。そして、この困難な時期を乗り越えるために、すべての日本人の友だちたちが、私たちを助けてくれますように、我々のスクール・ファミリーは、彼らの心の底から、あなた方すべてに嘆願しています。

 熊谷さんやあなた方のような、日本の思いやりのある心を持った人々や、様々な組織に、助けを求める可能性はないでしょうか?もしくは、日本の人々に慈善の寄付を募る可能性はないでしょうか?
私たちは、思いやりのある人々や、役に立ちたいといった心を持った人々が、ケンジ・インターナショナル・スクールを助けてくれる準備が整っていることを信じています。ナンダ・ウプレティを、ではありません。宮沢賢治の名声とその名前を広げて、次の段階へと進め、そして、この組織をスムースに運営していきたいのです。

 私たちは、あなたの助けと支援を、私たちの心の底から求めています(探し求めています)。

あなたの、
ケンジ・インターナショナル・スクール
代表 ナンダ・ウプレティ
ネパールより、無事をお伝えします。

 
※2013年9月21日の賢治記念行事の日のナンダ校長
★ケンジ・インターナショナル・スクール Facebookページ

以下原文--------------------------------------------------------------------------
 
Date: 2015-04-30 17:20
Subject: Request from Kenji International School family

Dear ten-san,
Namaskar

        This has been a heart breaking moment of the Nepalese and for the whole world. The loss can never ever be recovered at all as the infrastructures have been completely destroyed by this massive disaster. Nepalese have been surviving by sleeping under the cold sky, getting limited food and water supplies. And in this dreadful and difficult moment, Kenji International School has been able to supply with a risk free compound, tents, water ( from the ground well ) and food supply to almost more than 50 families: approximately 200 people for 4 days.
       
       You might understand that this disaster has both created a physical and mental damage to the Kenji International School family. As the loss being mentioned earlier, we the family are in no position to cover up this damage at any cost without your help and support. Having many personal losses, we are trying to start and operate the school as what it was in the past. You might have understood that with all this loss of the infrastructures of the school, we are in no position to operate the school as we used to but, we will be trying. The people are not ready to lend financial support, as you know all of the Nepalese are affected as much as we are and they too are struggling to survive.            

       Me and our school have been raising voices about Kenji Miyazawa, informing people about his deeds, making a mindset of Kenji Miyazawa in the young children since 2000. It has approximately been 15 years that I have put aside all my personal interests and fully devoted myself into the field of Kenji Miyazawa and you know that. I have never had personal benefit and have never had a profit motive but only service motive in this work. Is not it okay for me to ask for help and support from Japan  when KENJI INTERNATIONAL SCHOOL is in need? Is not it okay for you to help us during this massive crisis? 

      I have never asked anyone like this before, never in my life. But today, I want you to know that KENJI INTERNATIONAL SCHOOL family is in a deep need of financial or any type of support in order to make this school operate properly. I am  requesting you from the core of my heart. If any form of support is not provided then it will be very difficult to overcome this fall. And my dream of providing service to the society, to make the children bright stars of the world will hardly be fulfilled. It has been and will be very difficult to make this service motive organization operate smoothly and the school family pleads all of you from the core of their heart, all the Japanese friends to help us overcome this difficult time.

   Is not it possible to ask help with various organizations and the kind hearted people of Japan like you and Kumagai-san? Or is it not possible to have a charity donation from the people of Japan? 
We believe that the kind and helpful heart of Japanese people are ready to help KENJI INTERNATIONAL SCHOOL, not to Nanda Uprety, to spread the name and fame of Kenji Miyazawa in a next level and let this organization have a smooth operation. 

We seek your help and support from the core of our heart. 

Yours,
KENJI INTERNATIONAL SCHOOL                                                                               
Through Nandu Uprety
Safe and sound in Nepal

 
| ten | 19:40 | comments(4) | - | pookmark |
Comment
”Through Nandu Uprety”

「私」ではなく「ケンジ・インターナショナル・スクール」が語っていると言っているのですね。ナンダさんの生きる姿勢が言葉の中から伺えます。こんな事を言える方はなかなかいるものではありません。滅多にいないのです。
Posted by: 黄色のトマトジュース |at: 2015/05/06 10:29 PM
これまでも、現在も、そう繰り返しおっしゃっていますね。これ以外にも、賢治さんも、そして山波先生も、そうなさっただろうな、と思うことがしばしばあります。私ももっと確実にお手伝いできるようにがんばります。
Posted by: ten |at: 2015/05/07 9:11 AM
今日、岩手のIBCで早速テレビ放送されていたみたいです。
以前ナンダさんが岩手の子どもたちと交流した様子も流れていました。

黄色のトマトジュースさんがおっしゃるように、本当に稀有な方だと思います。
無私の人ですね。
Posted by: 橘香 六花 |at: 2015/05/07 10:31 PM
岩手IBC、今ニュース動画を見ました。貴重な映像もありますね!
http://news.ibc.co.jp/item_24368.html
Posted by: ten |at: 2015/05/07 11:54 PM








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