Entry: main  << >>
カイロ団長 宮沢賢治を読む会

JUGEMテーマ:日記・一般

 

昨日、山波財団の講座「宮沢賢治を読む会」でとりあげられた作品は「カイロ団長」でした。

長い作品なので、輪読で45分くらいかかり、その後感想を出し合うというスタイルでした。

熊谷さんが「藤根禁酒会へ贈る」の中で、賢治さんが「酒は一つのひびである」いっていたことや、いきなり大きなお金が入ってお酒を呑んでだめになった人がいるというのを賢治さんは知っていたということをお話されました。

すぐカイロ団長(異稿)の一文を思い出しました。

とのさまがえるが改心して明日から仕立て屋をやりますといい、あまがえるがよろこんで手をパチパチたたいたあとです。

 

その時とのさまがへるのうちの方で火が燃え出しました。

「舶来ウェスキーが燃え出した。燃え出した。」とあまがへるは手をパチパチたたきました。

 

「藤根禁酒会に贈る」の中で賢治さんはお酒を呑む人のことを厳しく批判しています。

 酒を呑まなければ人中でものを云えへないやうな/そんな卑怯な人間などは/もう一ぴきも用はない 

 酒を呑まなければ相談がまとまらないやうな/そんな愚劣な相談ならば/もうはじめからしないほうがいゝ

 

ところが、最終稿ではこの部分は削除されているのです。

なぜでしょうか。

私はこう考えます。悪いものを徹底的に上からの力でないものにするというのは、反発が起こります。そこでいったんは収まったようにみえてもまたどこかで芽が吹きだすのです。お酒自体が悪いわけではないのです。お酒をどう飲むのかは人間にかかっているのです。「酒は百薬の長」というのもそのことで、神様にささげるものもお神酒ですから。この部分は「猫の事務所」の最後の部分、「僕は獅子に半分賛成です」に通じていて、賢治さんも経験や時間の流れの中でばっさり削除されたのだと思います。

後に賢治さんは集まりにお酒を持参した(自分は飲まなくても)という話も伺いしました。この話をきいて、お酒好きな私はちょっと安心したのでした。

 

| 風志野はるか | 10:29 | comments(0) | - | pookmark |
Comment








  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

宮沢賢治手帳topへ

 
 
熊谷えり子講演報告
人と自然がうたう愛のシンフォニー
ースピリチュアルな賢治童話の世界ー

 

**バックナンバー在庫状況**
でくのぼう宮沢賢治の会
会報誌について

現在、2号 8号 9号 10号
11号 12号 13号は在庫あります。
他の号についてはございません。
ご了承をお願いいたします。
 

在庫僅少です
会報誌14号発行
2015年8月15日


 
会報誌13号発行
2012年6月28日


 
会報誌12号発行
2010年9月21日


 
会報誌11号のご案内
 
会報誌10号のご案内
 
会報誌9号のご案内
 
会報誌8号のご案内

会報誌7号のご案内

今月の読書会(〜平成19年9月)
 

Category

Link

Entry



 ◎ブログへのコメントをありがとう
 ございます。
 ◎ブログ内記事と関連のないコメン
 トや宣伝のみ等と思われる場合は公
 開を見合わせていただいておりま
 す。よろしくお願いいたします。


Comment

Profile

Search

Archives

Feed

Others

Mobile

qrcode