Entry: main  << >>
銀河を流れる水

 

(お父さん、水は夜でも流れるのですか)とお尋ねです。

須利那さまは砂漠の向ふから昇って来たおおきな青い星を眺めながらお答えなされます。

(水は夜でも流れるよ。水は夜でも昼でも、平らな所ででさえなかったら、いつ迄もいつ迄も流れるのだ。) 

                        「雁の童子」より

 

  あまの川

あまのがわ

 岸の小砂利も見いえるぞ。

底のすなごも見いえるぞ。

 いつまで見ても、

 見えないものは、水ばかり。

                         生前発表童謡「あまの川」より

 

 満天の星空の下 ふと流れる水の音をきいた童子の問いからはじまる場面です。

「水は夜でも流れるのか」と一見なんでもないような問いですが、まるで水が意志を持っているようにも生きもののようにも思えて不思議な気持ちになります。あたりまえにおもっていたことがほんとうはどうなんだろうという気持ちが浮かんできます。

それから須利那さまの「水は平らな所でさえなかったら、いつ迄もいつ迄もながれるのだ。」という答えは、どこまでも進化を続ける宇宙根源の意志が含まれているのようです。

けれども賢治さんは、生前発表童謡「あまの川」では、水は見えないと歌っています。

岸の小砂利も底のすなごも見えるのになぜ水は見えないのでしょう。水はないのでしょうか。いいえ、あります。水は透明だから。あると思っても私が一人で思っているだけ?

リラ自然音楽の「種山ケ原」のピアノの伴奏は、銀河を流れる水の音がします。

賢治さんは「雁の童子」と「あまの川」で、あまの川の水は見えないけれど流れていることを、「見えないけどあるんだよ」ということをいってくれているようにも思うのです。

(これは山波言太郎氏の詩「二つの世界」の中の言葉でもあります。)

 

                                 風志野はるか

 

 

 

| 風志野はるか | 22:25 | comments(0) | - | pookmark |
Comment








     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

宮沢賢治手帳topへ

 
 
熊谷えり子講演報告
人と自然がうたう愛のシンフォニー
ースピリチュアルな賢治童話の世界ー

 

**バックナンバー在庫状況**
でくのぼう宮沢賢治の会
会報誌について

現在、2号 8号 9号 10号
11号 12号 13号は在庫あります。
他の号についてはございません。
ご了承をお願いいたします。
 

在庫僅少です
会報誌14号発行
2015年8月15日


 
会報誌13号発行
2012年6月28日


 
会報誌12号発行
2010年9月21日


 
会報誌11号のご案内
 
会報誌10号のご案内
 
会報誌9号のご案内
 
会報誌8号のご案内

会報誌7号のご案内

今月の読書会(〜平成19年9月)
 

Category

Link

Entry



 ◎ブログへのコメントをありがとう
 ございます。
 ◎ブログ内記事と関連のないコメン
 トや宣伝のみ等と思われる場合は公
 開を見合わせていただいておりま
 す。よろしくお願いいたします。


Comment

Profile

Search

Archives

Feed

Others

Mobile

qrcode