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長へん輪読会『銀河鉄道の夜』に参加して

 

2019年10月から山波財団の講座宮沢賢治長へん輪読会『銀河鉄道の夜』を毎月受講しています。講師は熊谷えり子さんです。その時々で参加者は違うのですが皆で少しずつ読んで印象的な場面や心に残ったことなど感想を発言したりします。もちろん発言は自由で何も言わない人もいます。

 

8月輪読したところは、ケンタウルスの村を過ぎてサウザンクロス駅に到着しせいの高い家庭教師や女の子その弟と別れ、さらに石炭袋を通り過ぎようとしたときカンパネルラとも別れてしまうところまででした。

 

どこを読んでも素晴らしく内容が深くて掴みきれませんが、今回ジョバンニが「けれどもほんとうのさいわひは一体何だらう」と問いかけた部分が胸にささりました。なぜならジョバンニはその前に「僕はもうあのさそりのようにみんなの幸(さいわひ)のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」と宣言していたからです。普通だったら宣言して終わりなのにほんとうのさいわひは何だろうとさらに深く自らに問いたのです。本気で考えるから問いが出たのだ思いました。

 

そのとき石炭袋が見えます。天の川のひととこに大きなまっくらな孔がどほんとあいているのです。ジョバンニは底が深くその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずただ眼がしんしんと痛む石炭袋を見て再び決断します。「僕もうあんな大きな暗の中だってこはくない。きっとみんなのほんたうのさいわひを探しにいく。」
ここではみんなのほんたうのさいわひがなんなのかハッキリと答えがでていません。けれども「探しに行く」と大きく前を向いています。そのあとカンパネルラは消えてしまいます。ジョバンニは喉いっぱいに泣きました。

 

みんなのさいわひのためなら百ぺんやかれてもかまわないとしほんとうのさいわひはなんだろうと問い、石炭袋におののきながらも怖くないとはね返しみんなのほんとうのさいわひを探しに行くと決断するジョバンニ。消えてしまうカンパネルラ。考えても深すぎてなんにも言えなくなるのですがジョバンニの前向きな明るさを自分も持ちつづけたいそう思いました。

 

9月はいよいよジョバンニが地上にもどってきます。

 

 

| 風志野はるか | 10:14 | comments(0) | - | pookmark |
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