ご案内です。
音楽劇 小さなちいさな風の中の賢治たち
〜ココロとカラダで旅する イーハトーブの世界〜
2023年3月26日(日)
会場 福岡市・なみきスクエア内 なみきホール
小学生から中学生の子どもたちによる舞台公演です。
詳細 https://www.namiki-sq.jp/event/2023/02/1534.php
JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について
節分も過ぎ、早や立春。先日ダルマストーブ(日付:2012/3/11)の写真を発見。ストーブの火を眺めていると【貝の火】の一節にある
〜「玉は赤や黄の焔(ほのお)をあげてせはしくせはしく燃えてゐるように見えますが、実はやはり冷たく美しく澄んでいるのです。〜目からはなすと又ちらりちらり美しい火が燃え出します」というシーンと重なり、心身ともにほっこり暖かくなって和んでくるのを思い出します。
しかし、童話の後半では宝珠を手にしたホモイは周囲からチヤホヤされ、やがてやさしさと謙虚さを忘れだんだん慢心と傲慢さが芽生え、両親にも心配をかけ続け、ついに宝珠は鋭くカチッと鳴って二つに割れその粉がホモイの目に入って玉のように白く濁りまったく物が見えなくなってしまうのです。このシーンはとても衝撃的。
そして、「たった六日(むいか)だったな。ホッホ」とふくろうはあざ笑って室(へや)を出て行き、最後に「カン、カン、カンカエコカンコカンコカン」とつりがねそうが朝の鐘を高く鳴らしました。
この鐘は何度も童話の中で鳴り続け、とても心に響き印象的。
この鐘は警鐘かも・・・?。
賢治さんも慢心しないようにいつも自戒の念をもっていたようです。
十数年ぶりにダルマストーブに火を焚き、やさしさと謙虚さを忘れないためにもその火を眺めながら初心に帰りたいと思う今日この頃です。
2023/2/12 記 デメ
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2022年11月27日は賢治さんの妹トシさんの没後100年でした。
以前、でくのぼう会の会報誌でインタビューを受けてくださった『宮沢賢治妹トシの拓いた道―「銀河鉄道の夜」へむかって』(朝文社/2003年9月刊)の著者山根知子さんの新著書が発刊されます。
トシの没後90年頃から日本女子大学校時代の新たな書簡や授業答案が発見されてきたそうです。山根さんは天上のトシから与えられた贈り物としか思えない、そして没後100年あたってトシさんの言葉を一望できるように『賢治の前を歩んだ妹 宮沢トシの勇進』としてまとめられたとのことです(*
発売は春風社から4月の予定です。
あらたなトシさんの言葉、とても楽しみにしています。
キャットハンド
(* 舞台「ケンジトシ」パンフレットより
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宮沢賢治祭2022
企画/制作 でくのぼう宮沢賢治の会
例年どおり賢治さんの命日に近い日(9月)に開催予定だった、宮沢賢治祭 2022。
昨年は、奇しくも11月26日、宮沢トシさんが100回目の命日を迎えるその前日に開催することになりました。
でくのぼう会代表 熊谷えり子氏の講演会(第2部)「―没後 100 年― 宮澤トシの生涯の意味をたずねて」は、今回の全てのプログラムを総括するような内容でした。
第1部は2019 年賢治祭でとりあげた童話「グスコーブドリの伝記」の内容を、現代社会の実相に則してさらに深く掘り下げ、単なるお話としてではない実際問題として捉え、そして山波先生(山波言太郎総合文化財団 永年名誉会長 )が語られた、自己犠牲の本当の愛と奉仕(決死の愛)の法則を伝えることを目標にしていました。
第2部は、宮沢賢治がメロディーに歌詞をつけて実際に唄っていた歌、から始まりました。青木由有子さんが伴奏を弾きにきてくださいました。
そして、長編輪読会「グスコーブドリの伝記」の講座に出席された2名の方がご自分の人生をかけて読んだ、ブドリへ寄せる感想文を発表してくださいました。
では、第1部、第2部、講演会 の当日の模様を写真とアンケートでご紹介いたします。
〈第一部〉
グスコーブドリ ーでくのぼうー の伝記
アンケートより(一部抜粋)
◎「グスコーブドリの伝記」自体が元々深く多くのことを語っている物語ですが現代の身近な社会問題にからめて脚本が描かれ、心を打ちました。皆さんの朗読の声が優しく、音楽と絵が美しく、涙あふれました。
◎一部ずつテーマがあげられていて、それぞれに心うつことがありました。グスコーブドリが作られた当時の状況をうかがうとどれだけ皆の幸福を祈って、この童話を書かれたのか。「書くことと生きることは一つ」という熊谷さんの言葉が、残ります。
◎第五部「秋」ナレーション、最後に読まれた詩(※「境内」の1節)で涙が出て、そして励まされました。 今壁にぶちあたり苦しみの最中ですが、世のため人のため地球のため前進していこうと思います。 ありがとうございました。
◎ブドリさんの精神と自分のリアルな精神が違いすぎて反省しました。ブドリさんのように、本当に心の底から世のため人のために生きていきたいです。ヤングケアラーや貧困の問題は、自分の問題だと思います。自分の価値観、生き方をかえていきたいです。
◎最近、自分が直面している問題そのものでした。自分の不利に怒り、相手の不利を全く考えていなかったことを心の片すみで分かりつつも見なくなっていました。ブドリ(賢治)の「相手の不利だけを心配し、地味な姿勢でいる」ことが今の自分に最も必要なことだったので、今回本当にギクリとしてばかりでした
〈第二部〉
「賢治の唄った歌」
「ポラーノの広場のうた」
「牧者の歌」
「種山ヶ原」
指揮/青木由起子 ピアノ/青木由有子
アンケートより(一部抜粋)
◎指揮もピアノも皆の歌もとても良かった。
◎今日集まった皆さんの善意のきれいな想念の風が、今戦争している国・人々、つらい 立場にある人々の所へ届きますようにと歌 いました。
◎なつかしいような歌も清らか な歌もユーモラスな楽しい歌 も...、賢治さんありがとう!
「ブドリへ寄せる感想文」
2名の方の感想文朗読
アンケートより(一部抜粋)
◎感想文の発表のお二方とも 素晴らしかったです。自分ができることをやり切るということだと思いました。
◎ブドリの感想は、おふたりとも深く勉強なさって、デクノボーそのものだと思いました。
◎ブドリに寄せる感想文で、ブドリさんは自分にできる ことをできる限り一生けん命やる、そして後はたくす、と言うこと。感想をのべた お二人と同じ感動をもちました。本当にとうとい。
「ミニ講演」
「―没後 100 年―
宮澤トシの生涯の意味をたずねて」
熊谷えり子
アンケートより(一部抜粋)
◎熊谷先生のお話に感動して涙をぬぐった。 心底でくのぼうになろうと思った。もっと長く、もっと詳しく聴きたかった。次回はもう少し長くこの時間をとってほしい。あっという間の2時間半だった。3時間でもよかったと思った。
◎トシの生涯は聞いていて胸が何故かドキドキしてしまいました。心の傷、それも深い深い傷をおいながらも自分を律する強さや、 決して他人を責めない清らかな心にとても 感動しました。是非、文章やテープなどで もう一度聞きたいです。
◎「永訣の朝」の朗読で涙がながれました。
◎熊谷先生のミニ講演を聴き、トシさんという人は、そんなに大変な思いを抱いて生きられたのか...と初めて知ることができました。まじめで正直、一筋の道をまっすぐ誠実に生きる姿に涙、涙...でした。見習いたい。 トシさんだから、ケンジさんの妹さんが(変な言い方ですが)つとまったのかなと思います。すごい人です。
(☆)
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アフガニスタンのために尽力し2019年12月に凶弾に倒れた医師中村哲さんの記録映画のポスターを友人が見つけました。区役所のホールで自由席、料金もお手頃です。さっそく一緒に観に行くことにしました。開催日はいいお天気で開場前から人が並んでいます。平日の昼間にもかかわらず席はあっという間に埋め尽くされました。最初は後ろの方に座ろうとしたのですが前方の真ん中があいていたのでそこに座って上映を待ちました。
司会者と同時手話通訳者の方が出てこられました。聴覚や視覚が不自由な方にも機器の貸し出しがあること、映画は字幕がでる代わりに画質がブルーレイより落ちること、会場に監督兼撮影の谷津賢二さんがいらしていること、上映後監督のアフタートークがあること、その際には同時手話通訳がありまた同時字幕がスクリーンに映し出されること、言葉の意味と字幕の漢字が違うときは都度修正しますなどのお話がありました。
あとで知ったのですがこの上映会はNPO法人ここずっとが行う<ここdeシネマ>というバリアフリー上映だったのです。http://www.cocozutto.jp/cinema/cinema.html
なんの予備知識もなく中村哲さんの映画を大きな画面でみられると喜んでいた自分を恥じました。ドラマ「silent」でも広く知られるようになった音声を文字に変換できるアプリ他の紹介チラシもいただきました。映画とアフタートークの後、会場に白杖を持った方もいらしてたことに気が付きました。
「ヨクミキキシワカリソシテワスレズ」賢治さんの「雨ニモマケズ」の一節を思い出しちゃんとまわりのことを見ていなかったことを反省しました。
上映を企画して実行してくださったスタッフの皆さまありがとうございました。
映画も監督のアフタートークもとても良かったです。映画自体の感想はまた別の機会にでも。
キャットハンド
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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
みんなでポラーノの広場を探しましょう。
ポラーノの広場のうた
宮沢賢治
つめくさ灯ともす夜のひろば
むかしのラルゴをうたひかはし
雲をもどよもし夜風にわすれて
とりいれまぢかに年ようれぬ
まさしきねがひにいさかふとも
銀河のかたなにともにわらひ
なべてのなやみをたきぎともしつゝ
はえある世界をともにつくらん
令和5年 元旦
でくのぼう宮沢賢治の会
熊谷えり子
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今年も当ブログを訪問いただき、ありがとうございました。
2023年が平和な年になりますよう願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
でくのぼう宮沢賢治の会
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9月といえば賢治祭ですね。
今年も賢治さんのお祭りに合わせた展示を
10日ほど前からスタートしました。
山波財団の2階と3階に展示しています。
今年は「現代のグスコーブドリ」の紹介と、
賢治の童話をテーマにした「鉛筆画展」です。
展示チームがちからを合わせてがんばりました。
ヒームカさんによる原画も、ほんとうに素敵で見応えがあります。
渡辺文庫に、関連書籍を置いてもらいましたので
合わせてご覧になってみてください。
🍎
昨日は、8月27日は宮沢賢治さんのお誕生日でしたね。
賢治さん、おめでとうございます。
車から降りると突然「ゴトーン」と大きな音が響いてきます。また「ゴトーン」と。
えっ何の音だろうと思っていると、どこからか「ザァー」という水の音。「あっ唐臼だー」と思わず声を上げて走って行くと、
唐臼が「ザァー ゴトーン ザァー ゴトーン」と音を立てていました。すると、あちらこちらからも聞こえてきます。
この山里は窯元がそれぞれの唐臼を持っているそうです。一基のところもあれば三其のところもあり、大きいのやら小さめのやらそれ
ぞれの音がハーモニーになって、昼間のシーンとした山里に「ザァー ゴトーン ザァー ゴトーン」という唐臼の音が心に響いてきま
した。店に並んでいる器も今日も静かにこの音を聞いているのでしょう。
ヒームカ(文・写真)
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
令和4年 元旦
まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばらう
──宮沢賢治
でくのぼう宮沢賢治の会
熊谷えり子
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